学校では教えてくれない「お金」の知識
あけましておめでとうございます。こーたです。
最近は「ブログ見た!」と言ってくれる友達と会う機会が増えてきたのですが、やはりどうしても資産運用に対して
怖い...
損をするんじゃないか...
お金儲け=悪...?
という先入観や固定観念があり、中々その1歩が踏み出せないという印象を受けました。
又はSNS等で「投資で○○億稼いだ方法教えます!」といった詐欺まがいの情報商材アカウントが存在するので、そこから投資に対しての嫌悪感が生まれていることも考えられますね。お金や投資それ自体は悪いものでは無いですが、それを悪用する人がいるため恐らく「投資は危険!悪いもの!」という印象が消える事はなかなか難しいのかな、と思います。
なんにせよ
「その先入観・固定観念を払拭しないと資産運用って始めれないよな〜」
と思ったので、お金周りの基礎知識から少し深いところまでまとめていきます。お金に関しては学校でも社会人になっても教えてくれないので、自分で勉強するしかないですが、これは間違いなく必須科目だと思ってます。本当は学校で教わりたかった...
進め方は
の5つの項目に絞ってまとめます。では、いきましょう。
1.ギャンブル・投機・投資の違い
この記事を読んでくださってる方の中にも「投資はギャンブル!」と言われた/聞いたことがある方はいるかと思います。
恐らく資産運用に関しての疑念、恐怖といった感情は投資・投機・ギャンブルの区別があやふやだからだと思うので、まずはこの3つを区別していきましょう。
①ギャンブル
ギャンブルと聞いてぱっと思いつくのは競馬や宝くじ、パチンコ辺りですよね。ギャンブルと言われるものは賭け金から○%(ジャンルにより様々)引いた残額を賞金として分配しています。
競馬なら賭け金の70~80%が賞金として、宝くじは賭け金のうち46%しか賞金として分配されません。参加者は賭け金の総額よりも少ない額を奪い合う形になります。
こういったギャンブルのことを「マイナスサムゲーム」といいます。サム(SUM)はExcelを使ったことある人はわかると思いますが「合計」って意味です。つまり「(賭け金の)合計が減るゲーム」って意味ですね。
なので平均をすると参加者は損をすると捉えることが出来ます。詳しくは「③投資」の後に例を出して具体的にイメージしていきますね。
②投機
これはあまり聞きなれない言葉だと思いますが、FXや株の短期投資(=デイトレード)がこれにあたります。投資に対する世間一般的なイメージがこの投機ではないでしょうか?(こんな画面とにらめっこしてる人達)
FXや株のデイトレードは「ゼロサムゲーム」と言われています。つまり賭け金"全額"を参加者で奪い合う仕組みになります。「勝った人の合計利益-負けた人の合計損=0」になるので「ゼロサム」と言います。
ただ、注意して欲しいのはゼロサムだからといって「ギャンブルよりは勝てるぞ!」と思い無闇にやるのは賢くないです。相手はそれを生業としているプロ達なので、素人が参加するとほぼ確実にカモられると言われています。
ちょろっと調べましたが、fxで勝てる人は1割しかいないみたいです。プロもいる中で上位1割に入り込める自信があるならやってもいいかもしれませんが、わざわざブログ記事にするまでもなくやめた方がいいな...という印象です。
「fx/デイトレードで一攫千金狙うぜ!」
っていう人はゴルフ未経験なのに、賞金王を目指すようなものなので、かなりの練習をして段階を踏んでからにした方が無難な印象を受けました。すぐに稼げる話はないと思っていいです。
更に...
投機の場合は借金を背負うリスクがある
ので個人的にオススメはできません。詳しく知りたい方は「レバレッジ」について調べればその理由が分かると思います。
③投資
今までの記事を読んでくれている方なら説明不要ですね。iDeCoやNISA、THEOやWealthNaviといった投資信託、そして株式の中長期投資がこれにあたります。
(一応fxも種類によっては投資に分類することも出来ますが、分かりやすくしたいのでここでは投機ということにしてます。そして不動産投資はいまの日本だと少子高齢化と人口減少があるので新規参入するのであればエリアによってはマイナスサムかな...と思っています。もう少し詳しく調べてから「資産運用 〜不動産投資〜」でまとめるので少々お待ちください。)
ギャンブルや投機と違い、投資で得る利益は株の場合、配当金と株価上昇による運用益(詳しくは次の記事で書きます)になります。
勘の鋭い方は気づいたかもしれませんが、投資は「プラスサムゲーム」になります。ただ、厳密に言うと「プラスorマイナスサムゲーム」です。
THEOとWealthNaviの記事でも書きましたが、世界中に分散投資をしている長期的な株式投資や投資信託の場合、それの運用益は世界の経済成長率に沿っていきます。世界全体としてみるとまだまだ成長し続けているので、100万円を投資した全員が10年後に160万円を受け取ることは可能です。
実際に今の自分のTHEOの運用益(12/30時点)は6.78%なので、THEOをやっている方のほとんど(全員と言える確証がない)は利益がある状態と言えます。
ただ、この株式投資にはマイナスサムにもなりうるという落とし穴があります。それにハマる人が多いため「株は危険、損をする」というイメージがついているのでは?と感じています。それについては次回の記事で細かく書いていきますね。
では、ここまでのまとめとして3つをビーチフラッグを例にして捉えてみましょう。条件は
- 参加費1人1万円
- 旗の獲得本数に応じて賞金獲得(本数×1万円)
- 旗は何本とってもOK
補足ですが、ここで出す数字に特に意味は無く、あくまでイメージとして見てください。
ギャンブル
「100人で10本の旗を奪い合う」
(ⅰ)10人が1本ずつ取った場合、勝者達はプラマイ0円(参加費-賞金)だが、敗者達は合計90万円の損(参加費1万円×90人)
(ⅱ)1人が10本取った場合、勝者は9万円の得だが、敗者達は合計99万円の損(参加費×99人)
このように、損する人の金額の方が高くなるのがマイナスサムゲームと言われるギャンブルです。 やればやるほど損失が大きくなってしまうのでギャンブル依存症、もしくは予備軍の人は早めにそこから抜け出しましょう。
投機
「100人で100本の旗を奪い合う」
(ⅰ)10人が10本ずつ取った場合、勝者達は合計90万円の得((10万円-参加費)×10人)で敗者達は合計90万円の損(参加費×90人)
(ⅱ)1人が100本取った場合、勝者は99万円の得、敗者達は99万円の損(参加費×99人)
このように、損得の合計が0になるのがゼロサムゲームと言われる投機です。
投資
①「100人で200本の旗を奪い合う」
(ⅰ)1人2本ずつ取った場合、全員1万円の得
(ⅱ)10人が15本ずつ、50人が1本ずつ、40人は0本の場合、10人は合計140万円の得、50人はプラマイ0、40人は合計40万円の損
②「20本が海に流されてしまったので、100人で80本の旗を奪い合う」
ギャンブルと同じ構図
③「大会の主催会社が直前で倒産し開催されず」
全員1万円の損
このように、損をするより得をする人の額の方が大きいのがプラスサムゲームと言われる投資です。ただし、アクシデント(=株価の下落)があった場合にはマイナスサムゲームにもなり得ますし、倒産した場合はもれなく全員損しますので、合わせて覚えておいてください。これが株式投資のリスクです。
2.実はみんな投資家?
厳密に言うと
「銀行口座を持っている人はみんな投資家」
になります。なのでほとんどの人が当てはまると思います。
「投資なんてしたことないのに!なんで?」
と思う方、その答えは預金利息にあります。
普通預金であればメガバンク(三菱UFJ、三井住友、みずほ)とゆうちょ銀行の利息は0.001%、ネット銀行の多くは0.02%になっています。
そして定期預金であれば、メガバンクとゆうちょ銀行では0.01%、ネット銀行の場合0.02~0.25%となっています。
【普通預金の金利を徹底比較!】普通預金金利の高さで選ぶ!おすすめネット銀行ランキング!|ネット銀行比較|ザイ・オンライン
【定期預金の金利を徹底比較!】定期預金金利の高さで選ぶ!おすすめネット銀行ランキング!|ネット銀行比較|ザイ・オンライン
...まぁほぼ0ですね。
ともかく「お金を預けているだけなのになぜ毎年預金額の0.001~0.02%が入ってくるのか?」知っていますか?この仕組みが分かれば、私たちのほとんどが投資家である理由がわかり、投資に対しての拒否反応が和らぐと思います。
銀行が収益を得るための1つとして「預かり金の運用」があります。これは私たちが預けたお金を個人や企業に貸し付けてその利息を収益とし、また銀行自身が預かり金を資産運用をして、その運用益を収益として経営を維持しています。
つまり、私たちのお金は資産運用に使われているということになり、私たちは間接投資をしていると同じ意味になります。
ここが分かれば何故、普通預金や定期預金に利息が設定されているか理解出来てくると思います。銀行からすると私たちからのお金が無いと経営が出来なくなるので
「ウチにお金を預けてくれれば利息として毎年○%還元するよ!!」
という風に少しでも還元することで私たちにも銀行に預けるメリットを感じさせるためです。少し発展すると、普通預金より定期預金の方が利息が高い理由は、より安定的に資本(私たちの預け金)を集めることが出来るのでそれ相応の還元をする必要があるためです。
さらに発展として、この仕組みが分かればゼロ金利政策が終わらない以上、銀行預金の利息はほぼ0のままということも理解できると思います。住宅ローンの場合、銀行の貸し付けによる金利は約0.4~0.5%になります。そして銀行が貸すお金は元々は私たちのお金なので、私たちの預金利息はローンの金利を上回ることはありません。何故なら、仮に預金の利息が1%だった場合、銀行は「受取金利額<支払利息額」となり0.5~0.6%損をしてしまうからです。銀行も企業である以上、利益を追求しなければ行けないので、普通預金の利息が貸付による金利を上回ることはありません。なのでゼロ金利政策である以上、預金利息はほぼ0ということになります。
話を戻しますね。
銀行は私たちのお金で資産運用をしているとありましたが、もちろんローン審査等があるように無闇に貸し付けている訳では無いですし、銀行は株式投資をしてはいけないので比較的ローリスクな資産運用をしています。なので私たち自身のリスクも低いです。その分リターンも低い(と言うかほぼ0)ですが...
...ん?この仕組みって投資信託と似ていませんか?
投資信託は、私たちのお金を証券会社に預けて資産運用をしてもらい、それによって生まれた運用益を受け取るor再投資に回すものですよね。銀行預金の場合、預け先が証券会社ではなく銀行になるだけです。もちろん、元本保証の有無や手数料、利息の変動幅はありますが構図は同じになります。
ということは
最もローリスク・ローリターンの資産運用が銀行預金という認識でも間違いでは無いです。
「じゃあ、預金を全て投資信託や株式投資に回せばいいのか!リターン欲しい!」
と、言いたいところですがリスク分散の観点からそれは間違いです。銀行預金にもメリット・デメリットはあるのでそれは「4.銀行に預ける時代は終わった」で説明します。
3.「貯蓄思考」はバブル期まで。これからは「投資思考」
いきなりですが、バブル崩壊以前までのゆうちょの普通預金・定期預金の利息は何%だったか知っていますか?
10年間という制限はあるものの70~80年代の定期預金の利息は8~12%もありました。普通預金でも3%もあります。これが今と比べてどれだけ凄い数値なのかを次の数式を使って調べて見ます。
〈 72の法則 〉
72÷運用利回り(%)=複利で資産が倍になる年数
これは72の法則といい、投資における目標を設定する上で目安となるひとつの指標になります。バブル崩壊までの通常貯金利息を4%として、今の普通預金の利息を0.001%とします。これを式に代入すると
〜バブル期 : 72÷4=18年
現在 : 72÷0.001=72000年
つまり、仮にどちらも100万円を預金してずっと放置していた場合
〜バブル期 :「18年で200万円になる」
現在 :「72000年で200万円になる」
ということを表しています。
4%と0.001%を比べるより年数で比較した方がいかに当時と今が違うか分かりますね...
もし自分が72000年生きれるのであれば銀行預金でもいいかもしれませんがそんなスーパーマンは存在しません。なのでおじいちゃんおばあちゃんから
「投資なんて危なっかしい事しないで銀行に預けなさいよ!」
と強く言われても
「72000年も生きれたらな!」
と言ってもいいくらいです。時代が違いすぎるので言われた事全てを受け入れる必要はないと思います。もちろん心配してくれてのアドバイスだとは思うので、そこは優しさとして受け止めましょう。
昔は誰もが意識しなくても勝手に資産が増えていたので「無意識的な投資世代」とも言えますよね。だって普通預金でも年間4%の利回りで定期預金だと最大12%の時期もあったので。しかし、今はそれが0%なので私たちは「意識的な投資世代」になる必要があります、というかならないと損をします。その理由は次にまとめます。
4.銀行に預ける時代は終わった
こういう言い方をすると批判が集まりがちですが、あながち間違いではないと思っています。
(ここでの「銀行に預ける」は普通預金や定期預金を意味しています。)
これからは「意識的な投資世代」になる必要があるので積極的に投資をしていかなければいけないと思っています。そして投資をするためにはまず証券口座を開設する必要があります。
なのでここでは
銀行口座にお金を預けるvs証券口座にお金を入れて資産運用
として比較していきましょう。
比較するポイントは
①必ず増えるのか?
②倒産した時の預け金はどうなるのか?
③安全(≒安定)か?
の3つで見ていきましょう。
①必ず増えるのか?
まずは質問です。銀行預金の場合は必ず増えると思いますか?
「利息は0.001%だけど、100万預ければ10円は増えるじゃん!後は元本保証だし!!」
と、思いますよね。ですが、この答えは"そのお金に全く手をつけないのであれば正解"です。けど恐らく口座から1回は引き落としますよね。コンビニATM等で引き落とす場合手数料が1回100~200円程度かかります。1回コンビニで引き落として200円取られたら、取り返すのに100万円を20年間置かないと行けません。つまり
「100万円を預けても、100万円全額を引き出すのはほぼ不可能」
というのが銀行預金の現状です。これって実質、資産は減ってますよね。
株式投資と投資信託の場合は運用益は波「〜」のように変化するため、必ず増えるとは言いきれません。しかし、長期的に見れば見るほど増える確率は高くなります。
(詳しくは「お金を増やす方法をちゃんと考えてみる~資産運用編vol.2〜」に書いてあるので、もう少し詳しく知りたい方はそちらの記事を見てみてください。)
"減っていく銀行預金か、減るリスクもあるがその分のリターンも見込める資産運用か。"
余談ですが、メガバンクを始めとする銀行でも証券口座は開設できますが、ネット証券(SBI証券、楽天証券 etc)で証券口座を開設した方がお得だと思います。なぜネットから開設した方が良いのか?下にある動画で少し触れているので気になる方は見てみてください。資産運用への興味関心を引く動画としてはかなり質が高いと思います。
オリラジの中田敦彦さんがやっている「youtube大学」は色々と勉強になる題材があるのでオススメです。
【お金の授業】学校では教えてくれない「資産運用の鉄則」〜素人が必ずハマる罠編〜前編
②倒産した時の預け金はどうなるのか?
AIの発展で銀行が潰れる時代がくると言われているので、ここを気にする方もいるかと思います。
まず銀行預金の場合、1000万円までは保証されています。なので、1500万円を預けていた銀行が倒産したら500万円分は返ってこない可能性があるということになりますよね。
次に証券口座に預けて運用する場合、私たちのお金を保管するのは証券会社や信託銀行になります。証券会社や信託銀行は法律により預かり金と会社の資産は分けるよう決められています(これを分別管理といいます)。
証券会社や信託銀行は
「あなた達の資産を預かって取引・運用してあげるからその対価として手数料○%もらうね」
というこの手数料を収益の1つとしているので、直接私たちのお金を誰かに貸したりしている訳ではありません。それ故に分別管理が可能であり、そして義務付けられています。
万が一、分別管理がしっかりとされていなかった場合は1000万円までなら保証されていますが、以前に起こった預かり金の横領事件をきっかけに金融庁の監査が厳しくなったのでここは気にしなくていいと思います。それでも心配であれば無難にある程度規模の大きい証券会社に預けましょう。
つまり、私たちが証券会社に1億円を預けておいてその会社が倒産しても1億円はちゃんと返ってくるということになります。1億円で株式投資をして、株価暴落で8000万円になれば返ってくるのは8000万円です。元本保証とはまた違うので気をつけてくださいね。(税金は一旦無視)
銀行の場合、元本保証はあるが1000万円まで
証券会社・信託銀行の場合、元本保証はないが全額預金保護
長い目で見ると1000万円以上の資産は出来上がると思うので、今の時代の流れと併せても銀行預金だけというのはリスクが高いですね。なので銀行口座だけでなく証券口座も開設して資産運用をしていく必要があると見ていいと思います。
③安全(≒安定)か?
ここまでまとめてきましたが、やはり
「長期的な投資とは言っても、お金の価値が変動するのは怖いから銀行預金にする...」
という方も一定数はいると思います。ここで言う「安全」は銀行や証券会社の倒産リスクや運用益の変動リスクではなく、預けているお金そのものについて書いていきます。
銀行に100万円を預けておけば良くも悪くも金額は100万円のまま変わりませんよね。これはパッと見、安全(≒安定)に見えますが実は今の日本の現状からするとリスクです。
その理由は「アベノミクス」です。この言葉はぶっちゃ内容は分からないけど聞いたことありますよね。なので、アベノミクスについてざっくり説明します。
日本は不況により長くデフレ(=物価の下落)状態が続いていました。そこで「デフレを脱却し景気を回復させるぞ!!」と安倍首相が打ち立てたのがアベノミクスになります。
アベノミクスには三本の矢がありますが要約すると
「物価を上げて(=①)じゃんじゃんお金使わせて(=②)日本の経済を成長させる(=③)ぞー!」
ってことです。詳しくは省略しますが、実感はあまりないものの結果は出ているみたいです。
しかし、まだ達成されていないのがインフレです。現在は色々批判はあるものの少しずつその成果が出てきているのでインフレになる日は来るのでは?といわれています。
また、経済が成長するとそれに伴い物価も上昇するのでGDP世界3位の日本がまだ成長する可能性があるとするならば
「日本はなんだかんだ成長するんじゃない?あと、投資とかよくわからないから銀行預金で十分!」
という人はインフレリスクを承知の上で預金比率100%にしている、ということになるので実はローリスク”ノー”リターンの投資をしているということが分かります。
ではインフレになるとどうなるのか?
"1個100円のリンゴが来年には120円になる"
いま100円を持っていても来年にはそのリンゴは買えなくなります。つまり、「今のお金の価値は来年には下がっている」ということになりますよね。
アベノミクス計画が発表された当初は「2年間で2%物価を上昇させる」と言っていたのでこれを例にして考えてみましょう。
銀行に100万円を預けておいて、2年後には2%の物価上昇が起こっているので今の100万円の価値は相対的に2%下がっています。つまり金額で見ると100万円のままですが実際の価値は98万円にまで下がっています。
これって、安全(≒安定)という観点で見るとどうでしょうか。価格変動しているので普通にリスクですよね。もちろん今の日本であれば急激にインフレが起こることは無いのでいきなり100万円の価値が80万円になることは無いと思いますが、政府がインフレを目指している以上、今のお金の価値が下がるリスクは受け入れないと行けません。
株式投資や不動産投資はインフレヘッジとしてインフレに対し有効な手段と言われています。
以上の
①必ず増えるのか?
②倒産した時の預け金はどうなるのか?
③安全(≒安定)か?
の3つからも銀行に預けていれば一安心という時代ではない事は理解出来たと思います。
ただし!もちろん銀行預金にもメリットはあります。1番大きなメリットは
いつでもどこでも"すぐに"引き出せる
です。自分がやっているTHEOの場合、出金依頼をしてから手元に入るまで最短でも3営業日かかってしまいます。これだと緊急の時に「やばい!手元にお金が無い!!」ってなってしまうので、ある程度のお金は銀行口座に入れておく必要があります。
「 じゃあ、預金と投資の割合は?」
と思った方は、中田敦彦さんのこの動画を見てみてください。さっきのが前編、こちらが後編になります。
【お金の授業】学校では教えてくれない「資産運用の鉄則」〜素人が必ずハマる罠編〜後編
5.r>gの法則 (おまけ)
これはベストセラーになった「21世紀の資本」の著者、トマ・ピケティ氏が発表した式です。
r : 資本の平均年間収益率
g : 経済の成長率
を表していますが、特に「r」がよくわかりませんよね。この2つを噛み砕いて表すと
r : (株式や不動産投資による)不労所得の成長率
g : 所得の増加率
になります。このr>gが示す意味は...
「投資による利回り、つまり不労所得から得られるリターンの方が労働によって経済が豊かになるスピードよりも早い」
ということです。いまいちピンと来ませんね。もう少し噛み砕いてみましょう。
「みんながどんなに頑張って働いて給料を増やしても、株式投資とか不動産投資で得るリターンの方が大きいよ!」
ということです。サラリーマンが頑張って働いて毎年3%給料がupしても投資家は年間で働かずとも5%や10%のリターンを得ています。これにより格差社会がより激しくなる、という説明がされているのが「21世紀の資本」になります。
もちろんリーマンショックのような出来事があれば一時的にr<gにはなりますが、長期的にみるとr>gであると証明されています。
さいごに
これらを見てどう感じましたか?もちろん人それぞれだとは思いますが、世界と日本の現状を見ても資産運用はやらなければいけないと思います。
資産運用と一口に言っても入金から全て自動運用してくれるTHEOやWealthNaviといったサービスがあるので簡単に始めることができます。そしてそこから興味が出たら自分で株式投資や不動産投資等を始めてみればいいのかな、と感じています。
もしこの記事を読んで資産運用に対する先入観や固定観念が少しでも薄れて興味が出てくれれば嬉しいです。(ただ、ここまで読んでくれているのであればとっくに偏見はないとは思いますが)
案の定長くなってしまいましたが、これで以上になります。最後まで読んでくださりありがとうございました。
では、また次回(資産運用〜株式投資編〜)の記事で。