資産形成のためのポートフォリオを考えてみた
こんにちは、こーたです。
今回は「お金を増やす方法をちゃんと考えてみる」の最後の記事になり、今までの記事の内容を踏まえて「ポートフォリオ」を組んでみます。
ポートフォリオ作成にあたり、家計簿の有用性や資金管理のためのキャッシュレス化についても少し触れているので併せて読んでみてください。
それでは今回の進め方をまとめていきます。
では、いきましょう
1.ポートフォリオとは
金融・投資の世界において使われるポートフォリオとは
「現金・預金・株式・債券・不動産など投資家が持っている金融資産の一覧やその組み合わせの内容」
を意味します。投資をする上で必ず耳にする用語になるので覚えておいて損はないと思います。
今はほぼキャッシュレス生活なのと、債権と不動産は購入していないので
「預金・株式の保有比率やその組み合わせの内容」
が自分のポートフォリオの説明になります。
2.「預金:株式」の割合を考える前に
実際の保有割合を考えるにあたって、テキトーに決めると不適切なポートフォリオが出来てしまいます。自身の状況をまずは把握したうえで自分に合う比率を探してみましょう。
...とはいっても、どのように自分に適した比率を探すの?
となりますよね。参考として楽天証券経済研究所客員研究員の山崎元氏が提案しているポートフォリオを貼っておきます。
山崎氏の著書やYouTubeのリンクも貼っておきます。前の記事で載せた「中田敦彦のYouTube大学~資産運用の鉄則~」でも紹介されていました。
(このポートフォリオの説明については下に貼っているYouTubeを見たほうが早いと思うので割愛します。)
これは個人投資家の"手堅い"ポートフォリオになります。なので年齢や家庭環境などを踏まえてよりリスク/リターンを取るために国債、国内株式への投資は考えていない、ということであれば独自のポートフォリオ形成が必要になりますね。
自分は20代で独身ですし、失うものが少ない上、コケてもやり直しがきくという意味でリスクはそこそこ取れると思っています。
なので国債や国内株式は購入せず、預金と米国株式のインデックス投資の2本柱でポートフォリオを組みたいと思います。
では、その割合は?
3.家計簿の有用性
割合を決める際にはまず「自分の収入と支出の把握」をしないとはじまりません。収入は口座から簡単に把握できますが、毎月の合計支出の把握は家計簿をつけていなければ非常に困難です。
毎月いくら入り、何にいくら使い、どれくらい貯蓄しているのか
ここを把握したうえで投資に回す金額を決めます。把握もせずに「毎月5万円投資する!」と意気込んでも、そもそも手元に5万円が確実に残っていないといけませんよね。
しかも、投資は度合いは様々ですがリスクを承知の上で行うものになります。自分の家計を圧迫してまで始めるべきではなく、あくまで余剰資金で始めるべきだと考えています。
というのもあり、家計簿で資金把握・見直し・管理をしようというわけです。
では、実際に今年からつけ始めた自分の家計簿を見てみます。
※収入や資産は隠してあります。
全体図はこのような形で
- 収入(給与収入、投資収入、その他収入)
- 支出(固定費、変動固定費、変動費)
- 貯蓄(THEO、つみたてNISA、個別株、現金)
という大カテゴリから中カテゴリ、小カテゴリと区分けしてそれぞれ記入しています。
毎日の支出額をメモするのは細かい作業がよっぽど好きな人じゃない限り続かないと思うので基本的に
キャッシュレス(楽天カードorエポスカード決済)+MoneyForward(家計簿アプリ)
で毎月月末にMoneyForwardに集計された額をExcelに打ち込んでいます。
図が多くなってしまいましたが、これでお金の流れをみえる化できました。そして減らせる支出は減らす努力もします。
(食費が高すぎるのでこの1カ月は自炊強化月間にして食費の変化をみる。等)
ここまで来てやっと預金:株式の比率を考えていきます。
4.預金:株式の比率はどうなるか
ここでいう預金についてはライフイベントに備えてのお金と生活防衛資金の2つの合計金額です。が、自分の場合特に大きなライフイベントはないので生活防衛資金のみで考えていきます。
生活防衛資金とは、リストラや傷病などで収入を得るのが困難になった場合に切り崩すためのお金です。貯金や投資を除いた支出(生活支出)の3か月~2年分と人によって主張は様々ですが、このコロナの影響から自分にあう生活防衛資金額を考えてみます。
アメリカではコロナの影響で3週間で失業者が1600万人を超えましたね。これはアメリカ国民の20人に1人が失業しているということになります。
日本では、まだ失業者の実数での発表はされていませんが周りの飲食店の倒産やこれからの会社のリストラ、早期退職などによって失業者が増えるという最悪の事態は十分に考えられます。また、リーマンショック以来の内定切りも発生しています。
史上最悪の新型コロナウイルスによる失業の場合、いつまで職に就けない(=現状復活できない)のか?
これをベースに自分の生活防衛資金を考えてみます。ただし根詰めて書くとテーマから逸脱するのでサクッとまとめます。
今回のコロナでは実経済へのダメージが大きく、世界中の生産と物流に影響があるため少なくとも1年は現状復活に時間がかかると思います。この「1年」という数字はアルバイトや非正規雇用での復活までの年数ではなく、ある程度安定的な収入を得ることが出来る企業での正規雇用を目標に考えています。
ただし、これは自分自身が復活できるかの時間なので日本や世界経済の復活はもっと長いとみています。
となると、失業保険などの社会保障制度をすべて使いながら生活をしてもやはり半年分くらいの生活防衛資金は必要になりそうです。
生活支出×6か月分=???
この金額を明らかにするための家計簿になります。今年の1~3月の支出は特別支出を除くと約14万円です。なので
14万円×6か月分=84万円
を預金として常に持っておく必要があります。もちろん年を重ねたり結婚したりでこの金額は変動するので随時調整はしていきます。あとはそれに加えてライフイベント用の資金も合わせて貯めていきます。
預金額が分かれば次に投資額ですね。まぁ、これは言ってしまえば
- まずは預金と投資の並行
- 生活防衛資金が貯まればそれ以降は状況に合わせ全額投資(=フルインベストメント)
になります。
とりあえず、毎月の預金額と投資額を決める必要があるのでこれについて考えてみます。基本的に毎月5万円近くを自由に使えるような家計管理をしているので
毎月33333円をつみたてNISA、残りの約17000円を預金
(なぜ33333円かというと、つみたてNISAは年間で40万円までしか積み立てれないので40万円/12か月=33333.333...≒33333円になるからです)
としています。そしてボーナスが入れば70%を投資に、30%を預金に回します。この計算だとボーナスで70万円の投資と30万円の預金が出来る見込みなので1年間で
投資額:110万円(33333円×12か月+70万円)
預金額:約50万円(17000円×12か月+30万円)
の計算になります(あくまでも理想)。このペースでいけば2年後には生活防衛資金が確保できるので3年目以降は株式投資や自己投資にかなり大きな金額を充てれる計画です。
ライフイベントや自己投資に回したい場合はボーナスから回す予定です。
なので現状のポートフォリオは
預金:株式=50万:110万 ≒「1:2」
(正確には5:11ですが分かりにくいので省略)
になりますね。
資金の内68%を投資へ、32%を預金へ
これが今の自分に最適のポートフォリオになります。
5.投資先の選定
投資割合が決まれば後はどこに投資をするかになります。これについては前回の「株式投資編」で載せましたが
この図に沿って説明をしていきます。
では、1つずつ見ていきます
①インカムゲインorキャピタルゲイン
まずインカムゲインは配当金を受け取ることを目的とした投資手法になります。これは正直、元の投資資金が多くないとその恩恵は受けにくいです。
ex)年3%の配当利回りで10万円、1000万円、1億円それぞれでの運用
10万円運用の場合:3千円/年のリターン
⇒毎月250円のお小遣い
1000万円の場合:30万円/年のリターン
⇒毎月2万5000円のお小遣い
1億円の場合:300万円/年のリターン
⇒毎月25万円のお小遣い(むしろ副収入)
さすがに1億は用意できないので、15年後くらいからインカムゲインに移行するのが現実的かな、と思っています。
また、インカムゲインよりキャピタルゲイン狙いの投資(=インデックス投資)のほうが年間リターン率が高いのが強みなので、ある程度の資本が貯まるまではインデックス投資でいきます。
②ETF(≒投資信託)or個別株投資
これは一択でETFです。個別株投資は見るべき指標が多すぎて今すぐに始めれません笑
仕事や投資にも慣れて自由な時間が増えれば個別株投資にチャレンジするかもしれませんがハイリスクハイリターンになるので慎重にいきます。
③バリュー株orグロース株
ETFで資産運用をする場合は自動的にグロース株になるので割愛します。
(個別株投資をするならバリュー株とグロース株を選べます。)
④大型or中型or小型
コロナショックや今後のリスクの観点やETFを購入することから投資先は大型株になります。
(これも個別株で始めるなら小型株まで幅広く選べますがその分のリスクは高まるので注意が必要ですね。)
ここまでを踏まえて自分が選んだ投資先は、つみたてNISA(楽天証券)で
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
です。S&P500は米国の時価総額の大きいTOP500社で構成された投資信託になります。
世界各国を見ても米国の経済力というのは今までの成長やコロナへの対応から判断して、やっぱ強いな...という印象を受けました。そして500社への分散投資になるのでリスクヘッジにもなります。
...いろいろ考えましたが結局S&P500に落ち着きました。これが個人的に一番信頼を置ける商品です。
6.まとめ
ここまでで、自分のポートフォリオを決める流れを書いてきました。
- 家計簿で家計管理・見直し
- 生活防衛資金額は?
- 預金:投資の割合は?
- 毎月の投資・預金額は?
- 投資先は?
恐らく1.でつまずくと思いますが一度仕組み化さえしてしまえばあとは自動管理になるので面倒に感じるかもしれませんが怠けずに動くのがコツです(当たり前すぎ)
自分は給与口座を住信SBIに設定して、毎月給与振込日に支出・投資・預金額を各口座に指定額振り込むように設定することでお金を自分の手で動かす手間を省いています。
ただ楽天経済圏に完全移行する可能性もあり、また変わるかもしれませんが現状はこれがベストかな、と思っています。
7.さいごに
さて、やっと「お金を増やす方法をちゃんと考えてみた」のテーマに沿った記事はひと段落しました。
ここまで読んでくださった方はありがとうございました。もう既に投資を始めている人やこれから始める予定の人もいるかとは思いますが少しでも投資に対しての興味が湧いたのなら幸いです。
次回以降のテーマは考察中ですが、きっと投資関連になると思います。コロナの影響での株価の動きの原因分析や、今気になっている不動産投資や太陽光発電の投資このあたりについてまとめていくかもしれません。
では、また次回の記事で。