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投資や副業について書くのんびり不定期ブログ

投資初期は下落リスクを気にしなくてもいい理由

こんにちは、こーたです。

 

今回は自分自身が投資初期に感じていた

「せっかく投資を始めたのにいきなり株価が下落したらどうしよう...」

という不安を払拭する記事になります。

 

投資を始める予定の方はおそらく人生で初めて「お金の価値が日々変わる瞬間」を目の当たりにするので多少の恐怖感はあると思います。

 

この記事ではそんな恐怖感を少しでも和らげればと思いますのでぜひ最後まで見ていってください。

また、投資を既に始めている方も投資への向き合い方の参考になると思うので見ていってくれるとうれしいです。

 

ここではS&P500の過去25年間分のデータをもとに検証していて、この期間内には

が含まれています。

なので統計データとしてはある程度信頼性は高いと思っています。

 

進め方は

 になります。

 

では、いきましょう。

 

前提条件

まずは検証する上で条件を挙げていきます。

 

投資対象:S&P500指数

投資対象期間:25年間(1996~2020年8月)

積立金額:毎月3万円

参考データ:S&P500(1996-2020/8)の月末終値で計算

https://jp.investing.com/indices/us-spx-500-historical-data

為替相場ドル円チャート(1996-2020/8)の月末終値で計算

主要時系列統計データ表

 

開始年を1年ずつずらした10通りのパターンで検証するので

  1. 1996~2011年
  2. 1997~2012年
  3. 1998~2013年
  4. 1999~2014年
  5. 2000~2015年
  6. 2001~2016年
  7. 2002~2017年
  8. 2003~2018年
  9. 2004~2019年
  10. 2005~2020年8月

の10通りで分析してみます。

 

ボリューム満点ですが、その分内容も濃いものになっています。

早速見ていきましょう!

 

S&P500の推移

と、いくまえにS&P500が過去25年でどのように推移したのかを見ていきます。

f:id:tyatyakouta:20200820192306p:plain

大きく下げている時期をみると何かしらの経済的背景がありますが、そこからしっかりと戻して成長しているのが分かりますね

こう見るとコロナショックでの戻しのスピードが異常なのが分かると思います。

 

過去ブログでも紹介しましたが、米国はかなり手厚い金融緩和を行ったためこの短期間で戻しましたが、この政策が落ち着いてからどう値動きをするのかは疑問が残ります。

 

ハイテク株などはまだ伸びるかもしれませんがセクター(業界)によってはあまり楽観視できない状況だと感じています。

 

なんせGDPリーマンショック時を超える落ち込みなので

「おいおい、ほんとに大丈夫かよ...」

と思ってしまいます。

www.nikkei.com

 

とはいえ、いまの米国株式市場は短期的な強気相場にはいりました。

finance.yahoo.co.jp

 

過去の歴史を見ても

「強気相場は悲観的な状況の中で生まれる」

ので歴史通りだな、という印象です。

 

いつまで続くんでしょうかね。

永遠に続いてほしいですね。

 

心の声が漏れてしまいましたが、気にせずいきましょう。

 

為替相場

次にドル円為替相場を見ていきましょう。

「1ドル〇〇円~」

というアレです。

 

アメリカだけでなく海外に投資をするならこの「為替相場」はとても重要な要素になります。

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リーマンショックでの円高を除いて、100円/ドル台で反発している時期が3回あるので、今後もこの傾向は続くかもしれませんね

円高/円安について簡単に触れると

円高円の価値が高い状態

円安:円の価値が安い状態

です。

 

100円/ドルが120円/ドルになれば、相対的に円の価値が落ちているので円安になります。

 

今まで100円で1ドル分のもの買えたけど今は120円も出さないと1ドル分買えないじゃん...

 円安になると海外旅行客の人気が高まり、また日本からの輸出が活発になります。

「外国人:今は120円/ドル(円安ドル高)だから少ないドルでも日本でたくさん楽しめるじゃん!旅行行こ!」

 

一方で円高時期は、海外旅行がとてもお得な時期になり、また海外からの輸入が活発になります。

「日本人:今は80円/ドル(円高ドル安)だから少ない円でたくさん買い物できるじゃん、ラッキー!旅行いこ!」

 

さて、ここまででS&P500と為替の推移が分かったので、このデータを基に毎月3万円を投資した場合、どのように資産が増えていくのかを見ていきましょう。

 

※120円/ドルだからといって必ずしも円安とは言えないので注意が必要です。

ドル円の基準値をどこにするかで円高/円安の判断が各々異なるのでこの記事では自分の価値基準で円高/円安と表現しますので、ご了承ください。

 

 運用成績

ここからの検証結果には手数料(信託報酬など)、配当金は含んでいませんので実際の成績と若干の誤差はあると思いますが、簡便化するために省略しています。

 

1996~2011年

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投資時期後半のリーマンショックのダメージが大きいですね

積立累計金額(=元本):5,760,000円

資産合計:4,753,153円(-17%)

 

この期間では元本割れしていますね。

 

では、その原因を探してみましょう。

1996~2011年のS&P500と為替の推移を見てみます。

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S&P500は特に問題ありませんが、為替が右肩下がりの円高になった影響で元本割れを引き起こしていますね

 さて、この一連の検証で注目していただきたいのは

 

  • S&P500の推移と資産変動の関連性
  • 時期による金融危機のダメージ

です。

 

「16年という長期投資でいつから始めた場合がもっとも成績が良かったのか」

に注目してみてください。

 

運用成績という結果の数字のもう一歩奥に焦点を当てると何か見えてきそうです。

 

ここからはサクサク行きます。

 

1997~2012年

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後半にリーマンショックがあるため、まだ足を引っ張られていますね

積立累計金額:5,760,000円

 資産合計:5,793,463円(+1%)

 

トントンですね。

では、同時期のS&P500と為替の推移を見ていきます。

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S&P500は同じ幅でいったり来たりしている(ボックス型)ので悪くはないですが、円高によりS&P500の上昇分と相殺されています

 やはり海外に投資をする場合、為替の影響を大きく受けますね。

 

そこで一つの仮説を立ててみます。 

長期投資の出口戦略は

  1. 株価の推移が堅調
  2. 円安相場

が共に満たされた時

 

この仮説が正しいのかは最後にまとめます。

 

1998~2013年

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終盤でやっとプラ転(運用益がプラスに転じる)しましたね

この期間の相場は我慢強い投資家でないと生き残れなさそうです...

積立累計金額:5,760,000円

資産合計:8,939,221円(+55%)

 

急激に運用益に変化がありましたね。

また、注目してほしいのは赤で囲った箇所です。

この時期はITバブル崩壊リーマンショックの時期になります。

なぜ、ここに注目してほしいかというのは次のデータを見てからにします。

 

さっそく要因を調べてみます。

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ITバブル崩壊リーマンショックの下げ幅はほとんど変わらないことが分かりますね

この図から

2つの下落幅は変わらないのに「資産の下落幅」には大きな差が表れている

ことがわかります。

 

もちろん為替相場が影響していることも挙げられますが、何と言っても「投資時期」が大きく関わってくるのではないか、という疑問がわきます。

この疑問を解き明かしていきましょう。

 

まだピンとこない方はこのまま読み進めていってください。

傾向がつかめるはずです。

 

為替相場はS&P500の伸びに少し遅れながら100円台と戻してきました。

 

やはり為替の影響は大きいですね。

ただ、為替は無限に上がるわけではないので、ここからはS&P500の伸びが大きく影響してきそうです。

 

1999~2014年

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ITバブル崩壊の影響が徐々に小さくなってきていますね

積立累計金額:5,760,000円

資産合計:11,125,837円(+93%)

 

2倍近い運用益が出ていますね。

ITバブル崩壊の影響はグラフを見る限り誤差といっていいほどまでになりました。

 

では、S&P500と為替相場を見ていきます。

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リーマンショック後から高値圏を更新し続けていますね

運用益が伸びた要因は

  1. S&P500の高値更新
  2. 円安圏への到達

です。

 

過去25年のドル円チャートを見ると100~120円/ドルの間を推移している期間が最も長いので、120円/ドル付近は円安と判断しています。

 

円安になると少ないドルで多くの円を売買出来るので、売却時の円換算でより多く換金できます。

つまり円安は米国株投資のコスパがよくなるということです。

この円安(この期間では115円/ドル以上)時期がどこまで続くかも注目してみていきます。

 

2000~2015年

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ITバブル崩壊なんて微塵も感じさせない資産推移になりましたね

積立累計金額:5,760,000円

資産合計:10,868,667円(+89%)

 

ひとつ前の検証結果より劣るもののそれでも十分なリターンを出しています。

 

サクッと同時期のS&P500と為替相場の推移を見ていきます。

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S&P500はチャイナショック・オイルショックで終盤伸び悩んだ一方で為替は円安を維持していますね

円安分をS&P500の伸び悩みで打ち消しあってしまっていますね。惜しい。

 

2001~2016年

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だんだんとリーマンショックのダメージも小さくなってきていますね

積立累計金額:5,760,000円

資産合計:11,375,093円(+97%)

 

2016年の最後数ヶ月でぐっと伸ばしてきましたね。

この期間のちょうど中間地点がリーマンショックの時期ですが、マイナスインパクトはさほど大きくないですね。

 

ちなみにITバブル崩壊の存在はないも同然です。

 

では、S&P500と為替相場の推移を見てみます。

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下落時期の割合が少なくなってきていて、円安も維持しています

赤矢印の期間が下落相場ですが、ぱっと見全体の25%といったところでしょうか。

割合もそうですが、キーポイントは「下落相場が投資期間のどのタイミングで来るか」です。

 

気づいた方はそのまま読み進めて結構ですが、まだしっくり来てない方は1996~2011年の資産推移を参考にしてみてください。

 

リーマンショックのマイナスインパクトに注目をすると何か見えてくると思います。

 

2002~2017年

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チャイナショック・オイルショック時期を抜け出してからものすごい勢いで伸びましたね

積立累計金額:5,760,000円

資産合計:12,707,456円(+121%)

 

元本の2.2倍まで膨れ上がりました。

 

ではS&P500と為替相場の推移です。

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下落相場の割合が投資期間の約20%まで減り、為替も円安から若干落ちてきました

 

S&P500は高値を更新し続けていますし、円高になる様子もまだないので、さらにいい成績が出る可能性が高いですね。

 

2003~2018年

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もはやリーマンショックの影響は感じられませんね...

積立累計金額:5,760,000円

資産合計:11,183,898円(+94%)

 

若干落ちましたが、それでも元本の約2倍というかなりいい結果です。

 

2018年の後半にガクッと下がってしまっていますが、これは恐らく株価が高騰しすぎたことを受けての調整だと思われます。

 

株価が上がりすぎると、実経済と株価が乖離しすぎることで下落リスクが高まります。

そこで一時的に株価を下げることで乖離しすぎないようにバランスをとるために株を売却し、株価を下げる動きがありました。

 

こればっかりは仕方ないですね。

 

では、S&P500と為替相場の推移を見ていきます。

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上昇相場すぎて特にツッコミポイントはありません

下落相場の時期も全体の10%ほどで、時期的にも運用成績にはそこまで影響を与えていませんね。

 

2004~2019年

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素晴らしい運用成績ですね、まさに理想

積立累計金額:5,760,000円

資産合計:13,505,468円(+134%)

 

この15年が今回分析した中で最も成績のいい時期です。

世界的にも米国株式市場の好景気と言われてただけあって、「億り人」「FIRE」を達成する人が多くあらわれたのもこの時期です。

 

「億り人」

株式やFXなどへの投資によって1億円以上の資産を築いた人のこと

「FIRE」

「Financial Independence / Retire Early (経済的に自立した早期退職) 」が正式名称

"経済的に自立した"とは、年間の支出を配当金や投資による運用益で賄える状態=働かなくても生きていける状態

を指します。

 

では、S&P500と為替相場の推移を見ていきます。

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ドル円は安定していますが、S&P500の伸びが異常ですね

この15年で下落相場がたったの1年です。

文句なしの素晴らしい15年です。

 

この時期に投資をしていれば今頃資産が2.3倍になっていたのに...

 

と後悔しても過去の出来事なので、未来の株式バブルに向けて今のうちに動き出しておきましょう。

 

さて、最後の検証結果です。

 

2005~2020年8月

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リーマンショックなんてあったの?と思わせる成績ですね

積立累計金額:5,760,000円

資産合計:12,923,264円(+129%)

 

この時期は言う事がありませんのでサクッとS&P500と為替相場をみましょう。

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コロナショックで大きく下落したくらいしか言う事ありません

新型コロナウイルスが世界的に危険視された2020年1~3月で見ると2カ月で20%と急激に下落していますが、15年と広く見るとその下落もそこまでインパクトはなさそうに見えます。

 

さて、ここまでが1996~2020年8月の検証結果になります。

 

では、この検証を通して分かったこと、伝えたいことをまとめます。

 

仮説は正しいのか

先ほどまで立てていた仮説や気づきについて検証結果を基に分析してみます。

 

仮説1

長期投資の出口戦略は

  1. 株価の推移が堅調
  2. 円安相場 

が満たされている時がいいのか

これについては10通りの検証に目を通せばわかりますね。

出口戦略(いつ株を売却し利益を確定させるか)を考える際には上の2つが同時に満たされている時がベストになります。

 

とはいっても、この検証は過去のデータを基にしているのでなんとでもいえますが、未来の株価や為替相場は読めないので、現実問題これについて完璧なタイミングを見定めるのはかなり難しいとされています。

 

ただ、まだ出口戦略を考えるには年齢的にも経験的にも早すぎるので、そこまで深く悩む必要はないと思っています。

 

仮説2

運用成績を大きく左右するのは

  1. 下落相場のタイミング
  2. 好景気のタイミング

 

「下落相場のタイミング」

については投資時期前半に来れば来るほど損失は抑えられます。

その理由は

「投資金額がまだ少ない」

からです。

 

投資資金が10万円で、そこから50%暴落しても損失額は5万円ですが、投資資金が100万円の場合は50万円の損失になります。

 

長期投資を前提とする場合、投資初期の資産額は微々たるものなので、20年スパンで見ると大したダメージではありません。

 

実際の資産推移のグラフを参考に見ていきましょう。

これは1998~2013年の投資成績です。

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投資期間15年の内、ITバブル崩壊は5年目(前半)に、リーマンショックは11年目(後半)にきています

二つの金融危機の最大下落幅は

ITバブル崩壊-11%(2002年9月の1ヶ月間)

リーマンショック-17%(2008年10月の1ヶ月間)

となりました。

 

この下落時にどれだけ資産額が減ったのか、また2013年末時点の約900万円の資産と比較した際の比率はどのくらいかを見ていきます。

 

ITバブル崩壊-72,126円(2002年9月の1ヶ月間)

(1,257,616円-1,185,490円)

リーマンショック-761,075円(2008年10月の1ヶ月間)

(3,426,504円-2,665,429円)

 

損失額は10倍も違います。

また、この検証時期の最終資産額は8,939,221円なので、この資産額と損失額の割合を見ると

-72,126円は総資産の0.8%

-761,075円は総資産の8.5%

になります。

 

0.8%はほぼ誤差みたいなもんですね。

 

このことからも、投資初期における金融危機などの下落リスクは考えるべきではないことがわかります。

 

そして「好景気のタイミング」は下落相場のタイミングとは逆で後半であればあるほどいいです(理想はずっと好景気であることですが)

その理由は

  • 元本が大きいため、資産もその分大きく増える
  • 複利効果が期待できる

ためです。

 

ここまでの推移を見れば視覚的に分かると思うのでここまでとします。

 

まとめ

では、今回の検証結果です。

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勝率は90%です

今回は載せていませんが、投資期間を10年とすると勝率はもう少し下がるので長期投資が私たち個人投資家の鉄則と言えます。

 

さて、今回は過去最長(約7600文字)の記事となりましたが結論

  1. 投資初期の下落リスクは気にせずに淡々と積み立てていい
  2. 長期であればあるほど勝率は大きく伸びる

の2つになります。

 

今はコロナショックによる大規模な金融緩和で短期的な株式バブルの後には不況が訪れると言われています。

 

投資初期の暴落は誤差みたいなものなので、逆に今のうちに暴落を経験しておきたいのが個人的な意見です。

 

資産へのダメージが少ないうちに、下落時の対応やメンタルの持ち方などを学んでおいて次の暴落に備えるのがこれから自分がやるべきことかな、と感じています。

 

よく「この強気相場には楽観視はしていない」という理由も下落に耐えるための心づもりでもあります。

 

 投資手法や向き合い方は人それぞれですが、この記事が

「資産が減るのが怖い」

「コロナショックで世界的な不況が来るから投資はしたくない」

という方にとって少しでも前向きなデータになれば幸いです。

 

目先の利益ではなく、もっと遠くを見ると意外と心が軽くなるかもしれませんね。

 

おまけ

これは1996~2020年8月、つまり25年間のS&P500への投資成績です。

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後半10年は米国株式市場は好景気だったのもあり伸び率が高いですね

資産合計:22,689,830円

積立累計金額:8,880,000円(+155%)

 20年以上の長期投資の場合、〇〇ショックや〇〇危機といったマイナスインパクトがあってもさほど大きなダメージがないのが分かりますね。

 

コロナショックの下落による恐怖心から狼狽売り(株価が急激に下落したことによるパニック売り)をし、投資を継続できないのが一番もったいないですよね。

こういうデータからも一般人が行う投資は長期間淡々と積み立てるのがリスクを抑える投資法の一つだという事が分かると思います。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

過去最長(約7600字)の記事になりましたが、少しでも参考になったのならありがたいです。

 

さすがにもう少し短くする意識します。

では、また次回の記事で。

 

2020年7月の運用成績と「破壊的イノベーション」について

こんにちは、こーたです。

 

8月も折り返しましたね。

これは完全なる言い訳ですが、夏は暑さで行動力が激減するので更新も滞ってました。

 

今回は7月の運用成績(今更)とGAFAMについて見ていきます

 

7月は米国企業の決算(成績の中間発表)時期なのもあり、それが株価にどう影響しているのかも見ていきましょう。

 

進め方は

 です。

 

では、いきましょう。

 

運用成績

まずは今月の成績から見ていきます。

 


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資産合計:569,856円

評価損益:41,729円

 

なので運用益は7.9%ですね

569,856/(569,856-41,729)≒1.079

 

ちなみに、4月から現在までの運用成績の推移は


こんな感じになっています。

 

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S&P500は落ち着いて、QQQが伸びてきていますね

点で見るよりも線で捉えると何か傾向が見えてきそうですね。

この「線で捉える」については1年経ってからまとめようと思います。

 

さて、全体の運用益が分かったところで1つずつ見ていきましょう。

わかる範囲で変動した理由も考察してみます。

 

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)

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3月中旬の一番底から上昇を続けていますが少しずつ緩やかになってきましたね。

というのも6月にコロナ第2波への懸念で大きく下がってから慎重になっている印象があります。

 

他にも

  • 失業者の増加
  • 大統領選
  • 米中対立

などいろいろと判断材料はありますが情報は集めながらも「つみたてNISA」なのでコツコツ積み立てていきましょう。

①☆7月23日の米国株式市場は反落、NYダウ1.31%安、ナスダック2.29%安、S&P500 1.23%安 | 日本証券新聞

②バイデン大統領なら株安なのか リベラルの印象変えた経済演説(まいどなニュース) - Yahoo!ニュース

③【解説】 米中関係、なぜ近年最悪の状態まで悪化しているのか - BBCニュース

 

ETF

では次に各ETFの成績を見ていきましょう。

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やっぱQQQ強いですね。

 

7月は米国企業の中間決算(成績発表)の時期で、軒並み大幅な赤字でしたがGAFAMはどうだったか見ていきましょう。

米国株決算速報の最新ニュース | 株式新聞Web

 

  • Google売上高は前年度の同期と比べて2%減で株価は決算日から約3%下落しました(しゃーない)

Alphabet決算、Google上場以来初の減収 コロナ禍による広告減で - ITmedia NEWS

  • Apple11%増で株価は決算日から約10%上昇しました(最強かよ)

Apple決算は“巣ごもり需要”で2桁台の増収増益だが「次期iPhoneは昨年より数週間遅れる」 - ITmedia NEWS

  • Facebook17%増で決算日から約8%上昇しました(強すぎ)

Facebook決算は予想を上回る増収 新型コロナでファミリー製品のMAUが30億人に - ITmedia NEWS

  • Amazon26%増で株価は決算日から約4%弱上昇しました(強い)

Amazon決算は2桁台の増収減益 「次四半期の40億ドルの営業利益はすべて新型コロナ対策に費やす」とベゾスCEO - ITmedia NEWS

  • Microsoft13%増で株価は決算日から約2%下落(なんで)

Microsoft決算は増収減益 “巣ごもり需要”でXbox売上高が64%増、Surfaceも好調 - ITmedia NEWS

 

Microsoftは売り上げ増加にも関わらず株価が下落していますね。

 

その要因は

「将来性の高い事業(Azure)の成長の鈍化」

が挙げられます。

期待のエースがコロナ禍で不調ってことですね。

ぜひ頑張ってほしいです(他人事)

マイクロソフト4-6月、Azure売上高が予想下回る-株価下落 - Bloomberg

 

とはいえアメリカ全体が不調な中

「GAFAMとの差が一気に開いたな...」

と思わせられる1カ月でした。

 

また、先月から保有しているGoldman Sachs ETFもこの1ヶ月で変化があったので見ていきます。

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オレンジ:GMAN 赤:GDNA 青:GFIN 緑:QQQ

ちなみに、この「GMAN」とか「GDNA」「GFIN」といった、よーわからん文字列は

ティッカーシンボル

といいます。

 

ティッカーシンボル=略称

くらいに覚えれば今後ティッカーシンボルを見るだけでどんな銘柄かイメージが出来るようになります。

ティッカーシンボル|証券用語解説集|野村證券

 

GAFAMでいえば

みたいな感じですね。

 

また、実際に今保有しているGoldman Sachs ETFをひとつずつ紐解いてみます。

 

①GMAN

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製造業は英訳でManufacturingですね。

紹介文にもありますが

Goldman Sachs 製造(Manufacturing)イノベーションETF

を略して「GMAN」と表しています。

 

②GDNA

「GS(=Goldman Sachs)ヘルスケアイノベーションETF

ヘルスケアの中でも特に遺伝子解析技術の進歩が目立っているため「DNA」を使ったと思われます(雑な解説でごめんなさい)

 

③GFIN

「GS金融イノベーションETF

です。FINはフィンテック(FinTech)の略語を意味してますね。

 

...FinTech?

となりますがこれは

金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語で金融サービスと情報技術を結び付けた様々な革新的な動きを指しています。

 

このフィンテックという言葉は投資に興味があるなし関わらず、一般常識として押さえておくべきワードだと思います。

 

 この1ヶ月での成績はQQQ(緑)よりもGMAN(オレンジ)が上回っています。

なんなら月末まではGMAN,GDNA,GFINすべてがQQQを上回っていました。

 

今後世界を変えるであろうイノベーション

 

とあるだけに期待値は高いです。

まずは2~3年くらいは保有してみて経過観察をしてみます。

 

とはいえ、月末の決算でGAFAMが株価を伸ばしたのでQQQが逆転しましたね。

 

前回記事でも書いていますが、QQQはGAFAMの構成比率が約46%と大きなウェイトを占めています。

なのでwithコロナ・afterコロナにおいてもうしばらくは堅調に株価を伸ばしていくのかな?というのが率直な感想です。

 

またITやIoTと密接にかかわるGMANの伸び率が目立ちますね。

今後どうなるか期待しています。

 

「さっきから"G~"とか言ってるけど、それ何!?」

って方はこちらの記事で紹介しているので見てみてください。

tyatyakouta.hatenablog.com

この記事では

「今後世界を変えるであろう5つのイノベーション

について触れています。

 

それってどんなイノベーションでしょうか。 

次の章で見ていきましょう。

 

「破壊的イノベーション」とは

いきなりこの言葉を聞いてピンとくる人は「そうとう勘がいいor経営学を学んでいた」の二択です。

 

「破壊的イノベーション...?」

 

と感じる方も多いと思いますが、これと対比で表現される言葉と並べてみます。

 

「持続的イノベーション

「破壊的イノベーション

 

これならピンとくる方もいるかもしれませんがもう少し解説します。

 

持続的イノベーション

イノベーション(技術革新)には2種類あると言われています。

持続的イノベーションはそのうちの一つで

 

性能の向上を持続する技術革新

 

とも言い換えられます。もっと噛み砕くと

ユーザーが持っているニーズを満たす技術革新

という意味です。

 

「もっとこうしてほしいな~」

「あーなれば便利なのに」

 

というユーザーのニーズに応えるための技術革新というわけですね。

 

パッと思いつく例だと

  • 大画面・高画質・薄型4Kテレビ
  • 低燃費エコカー
  • 高音質スピーカー

とかですかね。探せばもっとあるはずです。

 

この持続的イノベーションには顧客満足度を高める効果は期待できますが、ある一定のところで頭打ちします。

 

先ほど挙げたテレビの例も、これ以上大画面・高画質・薄型になっても一般の人は前のモデルとそこまで差を感じれなくなってきているのが現状です。

 

イメージとして

「もうお腹一杯なのに無限におかわりを聞いてくるおばあちゃん」

状態ですね。

 

この状態になると、需要(自分の胃袋)と供給(おばあちゃんのごはん)のバランスが逆転し、売れなく(=ごはんが減らなく)なります。どんなにいい製品(おいしいご飯)だとしても。

 

「こんなにおいしい料理を作っているのに、なんで食べてくれないの...!?」

こうなるとおばあちゃんはどうしようもできなくなってしまいますね(こんな短絡的な考えをするおばあちゃんはいないと思いますが)

 

この現象は企業と消費者間でも起こります。

身の回りの製品やサービスで考えてみるといくつか思い当たるかもしれませんね。

 

では、次にいきます。

 

破壊的イノベーション

2種類あるイノベーションのもう一つがこれになります。

破壊的イノベーション

 

従来とは全く異なる価値を生み出す技術革新

 

とも言われています。

そして破壊的イノベーション

「少なくとも短期的に製品の性能を引き下げる効果を持つイノベーション

になります。

 

また、破壊的イノベーションはさらに二つに分類できます。

  1. 今までにない全く新しい製品やサービスを生み出す技術革新(新市場型
  2. 既存の製品の内、ある一点に焦点を当てその質を特化して高める技術革新(ローエンド型

身近な例をあげてみましょう。

 

新市場型

携帯電話→カメラ付き携帯電話→iPhone

 

当時カメラは画質が重視されていましたが、カメラ付き携帯が登場したことでユーザーは

カメラに高画質ではなく多機能を求めるようになりました。

もちろん、初期のカメラ付き携帯の画質は悪いので短期的に製品(カメラ)の性能を下げています。

 

短期的に「画質」という性能を下げましたが、新たに「多機能」という価値を生み出したのが新市場型の典型的な例です。

 

また、次のイノベーションiPhoneです。

これは言わずもがなイメージできると思うので省略します。

iPhoneも販売当時はタッチパネルの操作が不評だったみたいなので、一時的に携帯電話の性能を下げていますね)

 

 

ローエンド型

近年のローエンド型イノベーションの代表例は

LCC(Low-cost carrier):格安航空会社

ですね。

 

LCCの発祥はイギリスで、それまでは大手航空会社が結んでいる協定で価格を取り決めていましたが、その協定に参加していなかった航空会社が従来の1/3の価格で航空券を販売したことが始まりと言われています。

 

日本ではバニラ・エアーやAirDo、スカイマークなどがありますね。

JALANA以外の航空会社はほとんどLCCになります。

 

それまでは機内サービス安全性にフォーカスをした競争がされてましたが、LCCの登場により低価格競争が生まれました。

これにより、若年層、バックパッカー、家族連れ、会社の出張など幅広く利用されるようになりました。

 

もちろん、LCCではキャンセルの際のキャッシュバックがなかったり、荷物預かりに条件が付いていたりとデメリットはあるので当初はクレームも多かったみたいです(しっかり調べてから予約しろって話ですが)

 

まとめると

 

破壊的イノベーションとは

「新市場型」と「ローエンド型」があり、どちらも一時的に製品の性能を下げる効果があるが、市場(ユーザー)に新たな価値を提供するイノベーション

 

ということですね。

 

持続的イノベーションでは「満腹なのにおかわりを永遠と聞いてくる世話焼きなおばあちゃん」を例に出しましたが、破壊的イノベーションでは

新市場型:色々なところに連れ出してくれるアクティブばあちゃん

ローエンド型:毎回絶妙なタイミングでお菓子を出してくれる気配り上手なばあちゃん

ってイメージですかね?

 

アクティブばあちゃんに連れ出されるとゲームをする時間が減るので一時的に不満が溜まりますが、外に出ることで新たな遊びを見つけたりと「世界が少し広がる」というメリットがあるかもしれませんね。

 

また、気配り上手なおばあちゃんは自分たちにとって「痒い所に手が届く」とてもありがたい存在になります。

 

ここからは投資とは少し離れた経営の分野になりますが、この

  • アクティブばあちゃん
  • 気の利くばあちゃん

へのありがたさ(ニーズ)は「世話好きばあちゃん」を超える可能性を秘めています。

 

世話好きばあちゃんはどんなに孫のために何かをしてあげても、アクティブばあちゃんと気の利くばあちゃんに負けてしまします。

 

これを

イノベーションのジレンマ

といいます。

 

この言葉を文章に直すと

「既存ユーザーのニーズを満たすために持続的イノベーションを行ってきた大企業が、破壊的イノベーションを起こした中小企業に市場(ユーザー)を奪われ、競争に負けてしまうというジレンマ」

です。

 

このイノベーションのジレンマで競争に負けた企業の数は多くあります。

代表的な例だと、当時はまだ規模の小さかったAppleにパソコンのシェアを奪われたIBMがまさにこれに当たります。

 

そして現在そのイノベーションのジレンマに陥いりかけている(もう既に陥っている?)企業があのトヨタです。

 

テスラやGoogleをはじめとするIT企業の参入によって電気自動車、自動運転の開発が加速しています。

"自動車"の概念が大きく変わろうとしている中で、トヨタがどう乗り切るかが見所ですね。

 

「車をつくる会社から、モビリティサービス(移動するためのサービス全般を提供する)の会社になる」

global.toyota

と豊田社長は謳っていますが、どうなるのでしょうか。

 

今後の動向に注目していきましょう。

 

さいごに

投稿も遅くなり、文も長くなりの今回でしたが最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

自分の投資方針としては「破壊的イノベーション」を起こすであろう将来性が高い企業へ投資をする、というものなので現在はQQQとGoldman Sachs ETFのGMAN、GFIN、GDNAを保有しています。

 

今後新たに面白そうな企業が現れれば国内外・企業規模問わず投資をしていきたいな~と思っているので、面白そうな企業が見つかった時は紹介しようと思います。

  

それと、今回の「破壊的イノベーション」についてはこの書籍を参考にしています。

経営学を学んだことのある方以外は少しとっつきにくいかもしれませんが、気になる方は読んでみてください。

 

少し難しいですが面白いですよ。

個人的には

「 学生時代にこれを読めてよかったな」

と振り返ってみて感じます。

 

では、また次回の記事で。

 

 

 

オリラジ中田敦彦が誤って伝えた米国株投資についての修正と補足②

こんにちは、こーたです。

 

今回は少し間が空きましたが

「オリラジ中田敦彦が誤って伝えた米国株投資についての修正と補足①」

の続きになります。

 

前回の冒頭でも書きましたが、あっちゃんは

「興味を持つきっかけ作り」

YouTube大学を運営しています。

 

膨大な情報をかみ砕いて分かりやすく伝えてくれているので、無意識的なミスリードが出てきても仕方ないな、と感じます。

 

なので、この一連の動画で

「あっちゃんはうそつき!」

とか言わないようにしましょう。

 

大切なのは、間違った情報を正しい情報に自分の中でアップデートすることだと思うので批判するのは二の次、三の次、四の次...になります。

 

「前回の記事をまだ見てないよ~」

って方は先にこっちから見たほうが今回の話がよりスムーズに入ってくると思います。

tyatyakouta.hatenablog.com

 

あと、今回記事で触れている動画も載せておくのでまだ見ていなかった方はこちらの動画を先に見てからのほうが今回の話がよりスムーズに入ってくると思います。


【株投資②】金が金を生む米国株高配当マネーマシンの育て方

 

さぁ、あっちゃんの動画と前回記事を読んでいることを前提に進めていきましょう。

 

進め方は

 です。

 

では、いきます。

 

1.動画の概要

まず、この動画全体を通して伝えたいことをまとめました。

 

①マネーマシンを作るために10銘柄に投資せよ

インカムゲイン(配当金)を再投資することでマネーマシンを作るには

 

「連続増配高配当株」

 

に投資せよ。

(参考としている本の著者「バフェット太郎」はこの10銘柄をオススメしている)

 

②景気サイクルに合わせた分散投資をしよう

景気サイクルとは

回復→好況→後退→不況→回復→...

が繰り返されるサイクルの事です。

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この景気サイクルに応じて強い銘柄を選んで投資をしよう!

好況期に強い銘柄:サービス業

後退期に強い銘柄:エネルギー関連

不況期に強い銘柄:生活必需品

回復期に強い銘柄:ハイテク・バイオ関連

 

更に、投資の鉄則は「負けないこと」だから不況に強い生活必需品株を買ってディフェンシブに運用しよう!

 

理想の比率

好況株:後退株:不況株:回復株=1:1:7:1

 

③個別で選ぶのが難しいならETFに投資せよ

ETF(上場投資信託)=特定指数に連動する投資信託

ex)日経平均株価指数、ダウ平均株価指数、S&P500指数など

 

投資家のほとんどはこれらの指数には勝てない

 

ここから補足です。

なぜなら、これらの指数を作り上げているのはプロのファンドマネージャーだからです。

莫大な資金を扱うファンドマネージャーの取引によって需給バランスが動いて株価が決まる(=一般人が株を売っても株価に1μmも影響を与えない)ため、日経平均もダウ平均もプロの日々の運用成績である、と言えます。

 

これが小型株(中小企業の株)であれば個人投資家の売買が株価に影響を与えることもありますが、一般的には個人が株価に与える影響はほぼないと考えられています。

 

指数に勝つことはプロに勝負を挑み勝ちにいくようなもの。

 

つまり、指数に連動した(=プロと同じように運用する)投資手法こそが最も勝率の高い投資方法である。

(補足終わり)

 

だからETFを買おう。

ex)SBI・バンガード・S&P500(ウォーレン・バフェット推奨)、楽天全米株式インデックスファンド

 

ちなみに、ETFではなく投資信託を買うでも全く問題ありません。

この2つは違いはあれど「分散投資」という観点では、ほとんど同じものになります。

 

④投資の鉄則を守ろう

1.軍資金と貯蓄は分ける

[20代~30代]投資:貯蓄=7:3

[40代~50代]投資:貯蓄=5:5

[ 60代~ ]投資:貯蓄=3:7

2.一気に買わずに積み立てろ

時間を分散させることでリスクを下げる

3.マイルールを崩すな

自分なりのマイルールをつくって守り続けろ

 

以上です。

さて、ここからが本題です。

 

2.景気サイクルに適したセクターは変化している

果たして、景気サイクルで本当に強いセクターはあるのでしょうか?

 

今回のコロナショックでの各セクター(業界)の株価を比較します。

オレンジ:サービスセクターETFETF名:IYC)

青:エネルギーセクターETF(IYE)

赤:生活必需品セクターETF(XLP)

緑:ハイテクセクターETF(XLK)

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コロナ前までは好況期だったので、サービスセクターETF(オレンジ)が伸びるはずですが横ばいですね...

 

また、後退期(つまり下落相場)はエネルギーセクター(青)が強いはずですが断トツの下落率です......

 

更に、不況期では生活必需品セクター(赤)が強いはずですが4月中旬から停滞しています.........

 

全然景気サイクルに沿っていないですね。

この中で終始リードしていたのが回復期に強いハイテクセクター(緑)です。

 

一応、比較年数が1年と短いので5年間の推移を見てみましょう。

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サービスセクター(オレンジ)と生活必需品セクター(赤)が入れ替わっていますね。

 

とはいえ、なんといってもエネルギーセクター(青)の弱さと、ハイテクセクター(緑)の強さが際立っています。

 

このグラフから

過去の歴史通りに進む時代ではない

という事が予想されますね(あくまで今回に限った内容なので言いきることは出来ません)。

 

「時代に合わせた最適な投資法を見つけ、それに合わせた運用をすべき」

ということがこの分析からもわかるのではないでしょうか。

 

これがまず1つ目の

「あっちゃん、それ間違ってるよ!」

ポイントでした。

(なんなら著者が間違っている可能性まである)

 

3.AppleMicrosoftは米国株式市場のトップランナー

動画の3:30あたりに

AppleMicrosoftといった超有名企業は、成長企業ではなく株価が横ばい(=成熟企業)なのでキャピタルゲイン(売却益)は得られないが、配当金は多く出すためインカムゲインは得られる」

とありましたが、これは皆さんもツッコミポイントが分かると思うのでサクッと訂正します。

 

早速AppleMicrosoftの株価と配当利回りを見ていきましょう。

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S&P500指数に連動するETF(VOO)がオレンジ線です。

青がAppleで赤がMicrosoftになります。

 

めっちゃめちゃ伸びてますね。文句なしの成長率です。

また、配当利回り

Apple:0.94%

Microsoft:1.84%

とかなり低利回りです。

「高配当株」として伝えるのであれば最低でも3.5%くらいの利回りは欲しいです...

 

なのでAppleMicrosoft

利益を配当金として分配するのではなく、企業内で再投資することで複利的に株価を伸ばしてきた

とも言いかえれます。

これは前回の記事の「配当金」のところでも触れていましたね。

 

ここが2つ目の

「あっちゃん、それ間違ってるよ!」

ポイントでした。

 

4.時間分散は逆にリスクが上がる

さて、ここが一番意外な点ではないでしょうか。

 

「長期・積立・分散」が投資の鉄則なのはこのブログをここまで読んでくださっている方は当たり前、と思っていると思います。

 

ただし、完全なる私見ですが一か所だけ数学的直感が反応した点がありました。

(しがない地方国立大の経済学部卒の直感なので異論は認めます)

 

それは「積立」です。

「積立投資でドルコスト平均法を利用し、リスクを抑えよう!」

というやつですね。

 

こちらの記事(ロボアド投信のTHEOとWewlthNaviについてまとめた記事です)で触れているので、一応リンク載せておきます。

 

tyatyakouta.hatenablog.com

 

上の記事でも

一括より積立の方が"比較的"オススメ」と書いていますが、その理由をここで明らかにしていきます。

 

と、いきたいところですが、さすがに長くなりすぎるので一旦ここまでとします。

また、もう一つの理由としては

 

「投資におけるリスクの理解」

 

をしっかりとしてからでないとこの項目を理解できないのであえて別の記事で書きます。

 

ということで続きは次回にまとめますね。

 

最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

では、また次回の記事で。

 

次回「積立(ドルコスト平均法)による時間分散ってリスク分散になっているの?」

 

 

2020年6月の運用成績と今後世界を変えるであろう5つのイノベーションについて

こんにちは、こーたです。

 

すっかり忘れてましたが6月の運用成績をまとめます。

(正確には7月2日時点での成績です)

 

最近、前置きが長めなので早速本題にいきましょう。

 

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預り金5万円はまだ運用されていない、いわばスタンバイ状態なので資産合計から5万円を除いて計算します。

 

なので

資産合計:501,137円

評価損益:23,007円

となります。

 

利回りは4.6%です。

 

全体の利回りも大切ですが、個別でも見ていく必要があります。

現在は

  1. 米国株式S&P500(投資信託
  2. QQQ(ETF)
  3. GFIN(ETF)
  4. GDNA(ETF)
  5. GMAN(ETF)

の5種類を保有しています。

 

今回はそれぞれの成績と、6月下旬に新たに購入した銘柄についての説明するので

 

 この流れで進めていきます。

 

 では、いきましょう。

 

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

まずはおなじみS&P500から見ていきましょう。

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5月末時点での運用益は約23%だったのでだいぶ落ち着きました。

 

というのも原因は6月9日付近での大きな下げになります。

アメリカでコロナの第2波の懸念から、それにより株価も10%近く下がりました(米国史上4番目の下げ幅だそうです)

 

そこからは比較的ゆっくりと上昇を続けていますね。

アメリカではコロナ感染者が増え続けていますが、死者数を見ると減少傾向にあります。

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世界の感染者数を確認できます。欧米が多いですね。

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死者数を確認できます。アメリカは感染者数に反比例して減少傾向にあります。

チャートで見る世界の感染状況 新型コロナウイルス:日本経済新聞

 

 

なので投資の専門家の考えではコロナ感染拡大への危惧よりも、その後の世界経済の停滞のほうが気になるトピックであるとも考えられます。

 

アメリカはリーマンショックの経験からかなり大規模な金融政策をおこなっています。

①FRB ゼロ金利政策 2022年まで維持の見通し 新型コロナ | NHKニュース

②【アメリカ】FRB、250兆円金融政策。資産買入80兆円増。新・中小企業向け融資65兆円。新型コロナ | Sustainable Japan

③危機対応を続ける米金融政策:YCC導入の是非がいずれ議論に | 2020年 | 木内登英のGlobal Economy & Policy Insight | 野村総合研究所(NRI)

 

この大規模金融政策を踏まえて、米国株式市場は比較的楽観的な見方をしているため、コロナ禍に関わらず株価は上昇傾向にあるという事です。

 

では、

米国株式市場を押し上げているのはどの業界?

をみていきます。

 

6月に新たに購入したETFと買い増しをしたQQQの成績を見ていきます。

 

ETF

次にETF(上場投資信託)の成績です。

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5月に購入したQQQ(米国のハイテク企業株の集合体)以外に見慣れないETFがありますね。

 

このGDNA・GFIN・GMANというETFは6月下旬に購入したので、まだ成績を見る十分な日数がとれていないため、今回はこれらのETFの紹介をメインに行います。

 

QQQから見ていきましょう。

 

「QQQって?ハイテク株って?」

という方は先月の記事でこれについて説明しているのでよかったら見てみてください。

 

tyatyakouta.hatenablog.com

 

QQQ

投資元本:202,572円

資産額:215,321円 (+6.29%)

 

VOO(S&P500指数に連動するETF)と比較しても大きく上回っています。

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このチャートから見ても、米国株式市場を底上げしているのは今現在「ハイテク株」になります。

 

少し前からwithコロナやafterコロナという言葉が飛び交っていますが、今後はIT技術を駆使したイノベーションによる新たな生活様式への期待が高まっていることが株価にも表れています。

(少し楽観的過ぎるかな~とも思ってしまいますが)

 

過去の歴史を見ても未曾有の惨事(自然災害・人的災害・戦争・金融危機etc)の後にはイノベーションが起こりやすい傾向にあります。

もしくは、それを防ぐ・緩和するための環境が整えられます。

 

日本の高度成長期がまさにこれになりますね。

 

参考として、コロナによる「新しい生活様式」やイノベーションについての資料を載せておくので気になる方は読んでみてください。

第19回 産業構造審議会 産業技術環境分科会 研究開発・イノベーション小委員会(METI/経済産業省)

 

現在のハイテク株の上昇は、過去の歴史を踏まえて今後のイノベーションへの期待感の現れですね。

 

なのでQQQに関してはこのまま買い増しを続けようと思います。

 

では、次にはじめましてのETFについて見ていきます。

Goldman Sachs ETF

このETFは、ゴールドマンサックスが運用する商品になります。

以下がHPから引用した説明です。

今後世界を変えるであろう5つのイノベーション(革新的な変化)に注目をします。

銘柄選定にビックデータ/AIなどの先進的なテクノロジーを活用して、イノベーションとの関連性が高い企業に投資をします。

(Goldman Sachs ETF ゴールドマン ・サックス ETF | ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント より引用)

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「世界を変えるであろうイノベーション...」

この言葉だけでもとてもロマンを感じますね。

 

とはいっても、「ロマンがある」とか「かっこいい」とかで投資先を選ぶのはあまり好きではないので、各ETFをもう少し細かく見ていきましょう。

GDAT

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説明は上の図にあるので省略します。

 

AIやIoT、ビッグデータなど聞きなじみのある言葉がありますね。

誰もが分かるようにAIの進化は遅かれ早かれ必ず来るので今の内にここに投資をしておくのはアリかもしれませんね。

 

では、実際にどんな銘柄(企業)が含まれているのかを見ていきましょう。

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構成銘柄を見るとGAFAMが入っていますね。

それにアリババやアドビも入っています。

 

サブテーマに「AI」「IoT」「ビッグデータ」があるのでやはりハイテク企業が多く含まれています。

 

このGDAT自体は組み入れ銘柄や各企業の将来性から見ても、とても魅力的ですが購入していません。

 

というのもQQQと構成銘柄が重複しているためです。現状はまだGAFAMの勢力が強いのでGAFAMの組み入れ比率が高いQQQに重きを置いていきたいとおもっています。

 

GAMAFの組み入れ比率

QQQ:46.48%

GDAT:16.72%

 

GFIN

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GFINの説明は以上です(雑)

 

電子決済やキャッシュレス化が世界的に進み(といっても先進国の中で現金主義なのは日本くらいです)、お金の価値が新しく変化する社会になると言われています。

 

早速組み入れ銘柄を見ていきましょう

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ビサやマスターカードといったクレジットカード会社が目につきますね。

 

金融に詳しくないので、細かく語るのは避けますがフィンテックブロックチェーンによるイノベーションへの期待は個人的にはとても高いです。

 

特にブロックチェーンの概念は素晴らしいと感じました。

しかし、これを正しくない方法で使ってしまったのがビットコインですので

「仮想通貨=悪」

というレッテルが張られてしまいましたが、仮想通貨の考え方や活用法には期待しています。

 

もし気になる方はこの動画と記事を参考にしてみてください。(毎回恒例YouTube大学です)


【ブロックチェーン①】5G時代の最終兵器〜人類の未来を変える大発明〜


【ブロックチェーン②】5G時代の最終兵器は GAFAを倒す革命的な技術

 

それと現在FacebookのCEOのマークザッカーバーグがこのブロックチェーン技術を用いた仮想通貨「リブラ」の開発に取り組んでいるので、そこも今後どうなるのか見ていきたいと思います。

president.jp

 

GDNA

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説明は以上です(雑)

 

医療従事者以外は普段の生活でヘルスケアに触れる機会は多くないと思われるので、あまりなじみのない言葉が多いと思いますが、医療の世界では着実にこれらの研究が進んでいます。

 

では、組み入れ銘柄を見ていきましょう。

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正直、これは医療業界・製薬業界についてある程度知っている人でなければあまりピンと来ないかもしれません...

 

簡単にまとめるとこれらの企業は

・医療機器メーカー

・医薬品メーカー

の世界の大手企業になります。

 

個人的にはafterコロナにおける医療機器の進歩に期待をしています。

IT技術を活用した遠隔手術が普及することで、より多くの患者の命を救える可能性が高まると感じています。

 

医療の世界では計画から実現までに多くの手順を踏むので、今すぐに結果が見えるとは限りませんが長期的にみるとこの分野での成長性は大きいと感じでいます。

 

なのでGDNAは今後とも継続して保有していきます。

GMAN

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説明は以上(雑)

 

とにかく、なじみのある言葉が多いですね。

 

今や自動化・機械化は工場などでは広く普及し始めてきていますね。

今後は工場だけではなく、オフィスにもこの自動化・機械化の流れが来ると考えられています。

 

よく聞く「AIによって失われる職業は~」というやつです。

(そんなすぐAIが実装されて失業するとは思えないので、今の内に個のスキルを高めておく必要はありそうですね)

 

GMANはITやIoTと密接に関係している銘柄なので今後、GDATと同じような動きをするかもしれませんね。

 

では、組み入れ銘柄を見ていきましょう。

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来ました化け物株「テスラ」

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2019年6月~2020年6月の1年間で株価が6倍になっています...

いつまでこの上昇が続くかはわかりませんが、この上昇率は異常です(笑)

気になる方は調べてみてください。

 

「テスラモーター」と言えば聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

ガソリンエンジンではなくモーターをフロントに内蔵しているため、通常の自動車に見られるグリルがなく、とても印象的なフェイスをしています。

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...高すぎでビビります。とてもじゃないけど手は出せません...

 

他にも見たことのある企業がありますね。

キーエンスです。

 

就活を経験している、又は経験したことがある方のほとんどは一度は聞いたことがありますよね。

 

超ハードワークの高給サラリーマンというイメージですが、自動制御装置のメーカーでは超優良企業になります。

 

この章での冒頭にもありましたが

「今後世界を変えるであろうイノベーションとの関連性の高い企業」

に日本企業が入っているのはうれしいことですね。

 

というのもあり、このGMANも今後も継続して保有していきたいと思います。

GBUY

 

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 説明は以上です(雑)

 

比較的、普段の生活と触れ合うモノが多いのでここも身近に感じる方も多いかもしれませんね。

 

では、組み入れ銘柄を見ていきます。

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聞いたことがあるのは

アマゾン・テンセント・アリババ・フェイスブック・ネットフリックス

あたりですかね。

 

コロナで充実したおうち時間を過ごされた方も多いと思います。

このETF

「もっとおうち時間充実させよう」

を実現するためのイノベーションとの関連性が高い企業で構成されています。

 

確かにネットフリックスなどはお世話になっている方も多いですよね。

 

ただ、個人的にはあまり魅力的に思えなかったので購入はしていません。

アマゾンやアリババ、フェイスブックは他のETFで既に保有していますし

「世界を変えるイノベーション

というところに注目すると、このGBUYは少しインパクトに欠ける印象がありました。

 

まぁ、投資商品の選定は最終的には個人の好みなので異論は受け付けます。

 

まとめ

長くなりましたが以上が6月の運用成績と、今後世界を変えるであろう5つのイノベーションETFについての説明になります。

 

投資商品は探せばいくらでも出てくるので「終わりはないな...」という印象ですが、自分のペースでこれからも続けていこうと思います。

 

また、7月の運用成績では新たに購入した

・GFIN

・GDNA

・GMAN

についても書いていきます。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

では。

オリラジ中田敦彦が誤って伝えた米国株投資についての修正と補足①

こんにちは、こーたです。

 

今回は、何度かこのブログでも紹介したオリエンタルラジオ中田敦彦さん(以下、あっちゃん)が運営する「YouTube大学」のこちらの動画について

 

「これ、ちょっと違うよ!?」

と感じる内容があったので、補足すべき点と合わせ解説していきます。

 

まだその動画を見ていない方はリンクを貼っておくので先に見てからのほうが理解しやすいかもしれません。

 


【株投資①】誰でも稼げる米国株投資〜富裕層になるための鉄則〜

 

ここでの記事は①(前編)のみに触れていて、②(後編)についての修正・補足は次回まとめます。

 

YouTube大学は投資以外にも幅広いジャンルの動画を発信していますね。

本人も言っていましたが、

「興味を持つきっかけを与える」

という目的で動画を発信しているので専門知識を養うチャンネルではありません。

 

僕自身も「YouTube大学」を通して多くの刺激をもらっているので

あっちゃんを批判するわけではなく、あくまで

「正しい知識を持ってもらうためにこの記事を書いている」

ということを理解して頂ければと思います。

 

前置きが長くなりました。

今回の進め方は

 です。

 

では、いきましょう。

 

1.動画の概要

まず、この動画全体を通して伝えたいことをまとめました。

 

①お金の正しい知識を持とう~金利複利

金利

普通預金:0.01%

国債:0.05%

株式投資(長期):4~6%

普通預金や債券は利益を生み出さない...

⇒余剰資金は株式投資に回して効果的・効率的に運用しよう!

 

複利

単利:預けた「元本にのみ」利益がつく

ex)100万円を年利5%で20年間運用

100万×0.05=5万円

この5万円の受け取りが20年間続くので

100万円+(5万円×20年)=200万円

 

複利:「元本+利息」に利息がつく

ex)100万円を年利5%で20年間運用

100万円×1.05=105万円

2年目は105万円を年利5%で運用

105万円×1.05=110万

110万円×1.05=115.5万円

つまり

100万円×1.05²⁰=265万円

⇒雪だるまのようにどんどん大きくなる複利の効果を使おう!

国債は単利、預金・株式投資複利

 

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②株式は長く持とう~デイトレードと長期保有

デイトレード

パソコンに張り付いて売り買いをくり返し爆速で億を稼ぐ「マネーゲーム

⇒ハイリスクすぎだからやめろ!

 

【長期保有

投資の神様のウォーレン・バフェットも推奨する投資法で不労所得を得ることが出来る「マネーマシーン」となる

⇒お金持ちになる必須条件である「お金がお金を生む仕組み化」をしよう!

 

株式投資の種類~キャピタルゲインインカムゲイン

キャピタルゲイン

100万円で買った株が10年後に150万円になり売却し50万円GET!

※いったん税金は無視(後で触れます)

⇒安く買って高く買うという「株の値上がり」を狙う投資法

しかし、ギャンブル性が高く危険!複利を狙うなら…(次へ)

 

インカムゲイン

100万円を投資して、毎年4%の配当金が出るから4万円/年GET!

※いったん税金は無視(後で触れます)

⇒安定的に配当を受け取れるためギャンブル性は低く、配当を再投資することで複利の効果を最大限得ることのできる投資法

 

今回のツッコミどころはこのキャピタルゲインインカムゲインについてです。

キャピタルゲインのギャンブル性については、短期ではなくそもそも長期保有を前提といているためリスクを抑えられています。

なので、まずここで「キャピタルゲイン=ハイリスク」ということを否定しておきます。

 

④国と株式会社の性質から投資先を選ぼう~日本株と米国株~

日本株

1970年代の護送船団方式の名残で、一度上場すればそこに居続けられるという文化がある(企業と国の結びつきが強い)

⇒株主へ還元するという意識がそこまで強くないため、あまり恩恵を受けれない...

 

【米国株】

株主への見方が根本的に違い、株主あっての会社という認識(経営者と株主の結びつきが強い)

※米国の”株主至上主義”はコロナの影響で見直すべきという議論がありますが、ここでは無視して「米国=株主至上主義」という事にします

⇒株主還元に積極的なため、高配当な企業も多い!

 

という①~④の4ステップで結論は

 

「株主へ積極的に還元する米国にインカムゲイン(配当金)を狙った投資をして、それを再投資することで複利の恩恵を最大限受けよう!!」

 

ということでこの前編は終えます。

 

さて、ここからが本題です。

 

2.キャピタルゲインインカムゲインについての訂正

あっちゃんはこの動画で

キャピタルゲインはギャンブル要素が強く複利投資ではない。複利を狙うならインカムゲインのほうがいい」

と言っています。

 

ここがそもそも間違っているので、これ以降の話が間違った方向に進んでしまっています。

 

配当金再投資による複利効果

言葉では分かりにくい部分もあると思うので、配当金を再投資する一連の流れを図でイメージしていきましょう。

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流れとしては

企業が利益を生みだし(=①)、配当金として株主へ還元(=②)し、株主が受け取り(=③)、それをその企業に再投資(=④)するこのサイクルの繰り返しです。

 

「もらった配当金を再投資して、来年もっとたくさん配当金をもらおう!」

 

というのがインカムゲイン狙いの投資家の心境です。

もちろん「配当金=お小遣い」として手元に入れる投資家もいますが、便宜上ここには触れずに進めます。

 

配当金は「ひと株あたり○円」と企業ごと決められています。(変動あり)

実際に配当金を受け取り、これを再投資にまわし保有株数を増やすことで、徐々に手元に入る配当金の額が大きくなるという複利効果を一番感じやすい投資方法になります。

 

この動画で言われているロジックだと

株主還元に積極的な企業は配当金を出すので高い複利効果を狙うことができる

という事になりますね(ここまではギリわかる)

 

ということは逆に

配当を出さない企業(=無配当企業)は株主還元に消極的で複利の力を活かせない

というロジックも成り立ってしまいます(おかしい)

 

この無配当企業で代表的なのはAmazonですね。

GAFAM(Google,Amazon,Facebook,Apple,Microsoft)の一角を担う大企業で投資家からも人気です。

 

「…なんで複利の力を活かせないのに人気なの?」

 

という疑問が生じますよね。この矛盾について謎解きをしていきましょう。

 

企業利益を自社のために「再投資」

Amazonのような無配当企業は先ほど載せた図とはお金の流れが異なり、このようになります。

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利益を株主を介さず、直接企業へ再投資しています。

この再投資は主に設備投資や研究開発費に回すことが多いです。

 

つまり、自己投資によってさらに大きな利益を上げ、企業を大きくしていく。その利益を再投資し…(以下ループ)

 

という形で

「企業内で再投資し、複利の力を働かせる」

のが無配当企業の姿になります。

 

これは結果的に株価の上昇につながるので

「上昇後に売却しキャピタルゲインを得る」

という形で株主へ還元します。

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5年間でAmazonの株価は約6倍(437$→2,692$)まで膨れ上がっています

無配当であってもここまで株価が上昇すればかなりのキャピタルゲインを得れますね

 

つまり何が言いたいかというと

「配当金の有無にかかわらず複利の力は働く」

ということです。

 

なのでインカムゲイン投資とキャピタルゲイン投資の違いは

再投資しているのが「自分」か「企業」か

の違いになります。結局は複利はどちらも効いています。

 

隠された「税金」の存在

今回の動画で語られていなかった「税金」ですが、キャピタルorインカム論争で忘れてはいけない最も重要な存在です。

 

通常、配当金や売却益に対しては約20%(20.315%)の税金がかかります。

 

例えば

100万円投資をしていて、5%の配当利回りだとすると

100万円×5%=5万円

の配当となりますが、これに約20%の税金がかかるので

5万円×(1-20%)=4万円

になってしまいます。

 

つまり実質利回りは4%ということになりますね。

 

これを再投資すると次は

104万円×5%=5.2万円

5.2万円×(1-20%)=4.16万円

(以下∞)

 

となります。

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更に、この動画でも取り上げられている米国株の配当金を受け取る場合は「アメリカで10%の課税がある」ため、合計で約30%の税金が配当金を受け取るたびに課税されます。

税金 | 米国株(アメリカ株) | マネックス証券

 

一方でキャピタルゲインの場合は約20%の税金のみになります。

 

なので

インカムゲインでの再投資は非効率になりがちです。

 

ここについて触れていなかったのでインカムゲインが魅力的に見えますが、実際はキャピタルゲインのほうが投資効率的にみると優れています。

 

では、実際に同じ条件でインカム/キャピタル狙いでの投資をした場合、将来的にどのくらいの差が生まれるのか検証してみましょう。

 

【条件】

①元本100万円

②投資期間は20年

③利回りはどちらも5%

④投資先は米国(なので配当を受け取る際は20.315%+10%が引かれます)

この4つを条件にして検証してみます。

 

まず、キャピタル投資家(=キャピタルゲイン狙いの投資家)の1年目の運用益は

100万円×5%=50000円

になり、これを2年目へ向けて再投資

 

次にインカム投資家の1年目の配当金は

100万円×5%×(1-30%)=35000円

になるのでこれを2年目へ向けて再投資

を繰り返します。

 

下のグラフはそれぞれの資産推移を示したものです。

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最終的にキャピタル投資家の場合

100万→252万7千円(252%up)

 

一方で毎年5%の配当金を受け取り再投資をする場合

100万円→192万2千円(192%up)

になりました。両者の差額は約60万円です。

 

インカムゲインの場合、配当金が出るたびに30%課税されるでどうしてもキャピタルゲインと比較したら効率が落ちるのは当然ですね。

 

ここまで読むとインカムゲインのメリットがないように感じますが

インカムゲインは資産が大きくなった時に莫大な力を発揮します。

 

あまり現実的ではない数字かもしれませんが、分かりやすく1億円の資産をもっているとします。

 

仮に米国株の高配当ETFとして人気のSPYD(配当利回り5.4%)に投資をした場合の配当金は

1億円×5.4%×{ 1-(20.315%+10%)}=378万円/年

になります。

 

厚労省が発表した平成30年度の世帯収入の中央値が423万円なので配当金だけで生活をある程度はカバーできてしまいます。

平成30年 国民生活基礎調査の概況|厚生労働省

 

まさに不労所得ですね。できればこのレベルまで行きたいですね~(何十年後)

 

最後に話がそれてしまいましたが、前編の動画に対する修正と補足は以上になります。

 

まとめると

キャピタルゲインでも企業内再投資により複利効果は狙える!

・配当金は受け取るたびに課税される!特に米国株の場合は+10%も!

という事です。

 

誤った情報に流されないためにも基礎固めは重要ですね。

SNSYouTubeの他に今は一般人でも本を出版できますが、これらはビジネスなので、私たちの食いつきのいい情報を発信することで集客し、利益をあげている(かもしれない)ことも忘れずにいましょう。

 

個人的には

「信頼できる書籍をメインにし、プラスアルファでSNSやブログ、YouTubeを使う」

という勉強法はインプットとアウトプットを交互に行えるため非常に効果的だと思います。

 

 長くなりましたが、今回は以上になります。

 

では、また次回の記事で

 

次回

オリラジ中田敦彦が誤って伝えた米国株投資についての修正と補足②

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020年5月の運用成績と米国ハイテク株の集合体「QQQ」について

こんにちは、こーたです。

 

 

今回は5月の運用成績をまとめます。

 

それと、5月に米国のハイテク株をメインに構成された「QQQ」というETFを購入したので、簡単にこのETFの説明をしたいと思います。

※「ETF」はそれぞれの企業の株式を一つの袋にパッケージ詰めしてるもの、とイメージしてください。福袋的な。詳しくはQQQの項目で説明しますね。

 

最近、自分の周りでも「投資(つみたてNISA)を始めた/始めたい」という声を聞く機会が増えてきました。

 

このブログの目的は「ブログを通して少しでもお金に対しての興味を持ってもらう」なので、お金への興味や将来を考えるきっかけになっているのならうれしい限りです。

 

自分の方法が正解だとは1ミリも思っていません。自身の環境は1人1人違うのでぜひ自分に合う、地に足つけた運用を考えてもらえればと思います。なので、あくまでこのブログは「きっかけ作り」程度に捉えてくれればと思います。

 

もちろんブログを通して自分のアウトプットにもつながっているので僕のメリットもちゃんとあります。これからもマイペースに更新し続けていきたいと思います。よろしくお願いします。

 

前置きがかなり長くなってしまいましたね。戻しましょう。

 

進め方は

です。

 

では、いきましょう。

 

まずはS&P500のチャートからです。

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5月は株価が下がる傾向にある(セルインメイ)と言われてますが、ガン無視で伸び続けてますね...コロナショックのおかげで市場が混乱し慣例が通用していないですね。

 

投資家界隈では「もう1回底値を出すぞ!」という人や「バブルに入った!」という人さまざまなのでどの情報もいまいち信じきれませんが、僕の投資方針は長期積立投資なので上がっても下がっても気にせずにいきます。

 

お金は寝かせて増やしなさい。

 

素人個人投資家はこれに尽きると思います。

いろんな本で勉強すればするほど専門家(機関投資家)との情報やスキルの圧倒的な差に唖然とするばかりです。

 

気が向いたらこれについてまとめようかな、と思います。

お金は寝かせて増やしなさい

お金は寝かせて増やしなさい

  • 作者:水瀬ケンイチ
  • 発売日: 2017/12/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 (安心して寝かせられる環境(家計管理、生活防衛資金etc)は作ってくださいね。)

 

話がそれてしまいました。

さて、チャートは確認できましたね。ぱっと見でも

「先月より含み益多そうだなぁ~」

ってイメージできますね。

 

では、実績を見ていきます。

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投資元本:209,083円

資産合計:217,219円(+8,046円)

なので運用益は3.9%です。

 

しかし、今月中旬ごろに米国株式のETF「QQQ」を買ったので資産合計で見るのではなくETF投資信託(つみたてNISA枠)それぞれのパフォーマンスで見ていく必要があります。

 

投資信託eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」

投資元本:33,333円

資産額:41,003円(+7,670円)

なので23%の含み益です。

 

...えげつない伸びですね。

先月は17.7%だったのでさらに伸ばしています。

 

これがいつまで続くのかは正直わかりませんし、首を突っ込みすぎても混乱してしまうので初心者の僕たちはおとなしく見守ってるのが正解だと思います(情報収集はサボらないようにします)。

 

(先月と投資元本が変わっていないのは、楽天カードの上限額を突破していて今月分の引き落としが出来なかったからです。大ショック。)

 

では、次に米国株式ETFです。

 

②米国株式ETF「QQQ」

5月22日に買い付けをしたので1週間ちょいの結果です。

 

投資元本:175,750円

資産額:176,126円(+376円)

なので運用益は0.2%です。

 

ほぼ変わってないですね。

これは短期的にみると買い付けのタイミングをミスった奴です。認めます。

 

というのもこのチャートを見てください。

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このチャートを見ると5月末の株価はコロナ前の最高値とほぼ同じになっています。

 

ここから最高値を更新するのか、反発して落ちるのかはわかりませんが、短期的には、まぁ1発は下がりそうです。

(一応軽くテクニカル分析(過去の株価の動きから未来を予想する方法)はしました)

 

しかし、長期的にみると有望ETFだと考えています。

 

というのも構成銘柄とその比率にあります。

 

QQQの構成銘柄

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この図は組み入れ比率が高い順に表示されていて、注目すべきは

GAFAM(Google,Amazon,Facebook,Apple,Microsoft)の組み入れ比率です。

 

 

東証一部の時価総額を超えたGAFAMが全体の44.65%を占めています。

r.nikkei.com

 

ちなみに「eMAXIS SlimS&P500(米国株式)」でのGAFAMの組み入れ比率は21.03%ですので倍以上の差がありますね。

S&P500一覧表 | トランプ政権と米国株投資

 

QQQは米国のハイテク株をメインに集めたETFになります。なのでIT系の企業の集合体だとイメージしてOKです。実際に成長率を見ていきます。

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2017~2020年の3年間で株価は倍になっています。

すさまじい成長です。年間平均成長率はざっと24%ですね。

 

これがこのまま続く保証は全くないのでここまでの期待はしていませんがGAFAMはビジネスモデルを見てもこれからも伸び続けると考えているのでコツコツと買い増していこうと思います。

 

もちろんリスクもあります。

 

これについては次回書いていこうかな、と思います。

 

なので次回は

「QQQという魅力のあるETF

について出来るだけ中立な視点で書いていきます。

 

では、また次回の記事で。

「投資をするなら余剰資金で」の本当の理由

こんにちは、こーたです。

 

今回は前回の現在価値をつかった実践編になります!

 

...と、いう予定でしたがさすがにステップアップしすぎだな~難しすぎるな。と思ったので一旦クールダウンがてらの記事を挟みます。

 

こちらは前回の記事です。まだ読んでいないという方はこの記事を読んでからの方が今回の内容理解は深まると思います。

tyatyakouta.hatenablog.com

 内容としては「現在価値の求め方」になります。ここでは前回の内容を踏まえて投資脳を完成させましょう。日常生活でも活きる部分もあると思います。

 

まずは前回の簡単な復習です。

「今50万円をもらうか、来年60万円もらうかどっちがいい?(年利10%)」

という問題でしたね。

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現在価値は将来に時間軸をおいて現在を見ることで計算します

60万円÷1.1=54.5万円

(来年の60万円って今でいうと何万円なの?を表す式)

という計算で現在価値を求め「今と来年どっちにもらうのがお得か?」をみていこう!という内容でしたね。この場合来年の60万円の現在価値は54.5万円なので今50万を受け取るより来年受け取ったほうがお得ということがわかります。

 

ここからが本編です。

 

現在価値から投資の重要性を知る

先ほどの問題を「資産運用」にあてはめてみてみましょう。問題文をそれっぽく変えてみますね。

 

あなたは銀行に常に100万円を預けています。今投資の勉強をしてインデックス投資で長期運用をすれば年平均5%のリターンで20年間運用できます。または投資はせずに20年間ずっと銀行にお金を預けたまま、という選択もできます。あなたはどっちを選びますか?

 

直感的には「投資する!」という答えになる方や「面倒くさそうだから預金のままにする」という人もいますよね。では、この問題をしっかりと考えてみましょう。実際に現在価値を求めていきます。

 

とりあえず問題文を分かりやすくしますね。

「今100万円もらうか20年後に100万円もらうか選べます。どっちがいいですか?(年利5%)」

です。すごく簡単になりましたね。文章は変わりましたが預けている100万円は全く使っていないとしているので意味合いは同じです。

 

では、計算してみましょう。(銀行預金のリターンは0.001%なのでリターン0としてます)

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100万円を5%で20年間運用するので計算式は

100万×1.05^20=257万円

これは日常生活で使う将来価値での求め方ですね。サイトで投資シュミレーションをする場合はこの方法で将来受け取れるお金を予想します。

積立かんたんシミュレーション | 投信積立 | 投資信託 | 楽天証券

 

では、20年後に受け取る100万円の現在価値を計算しましょう。

100万円÷1.05^20=37.6万円

これらの数字が高いか低いかどう感じるかは人それぞれですがこの結果から言えることは

 

「投資の勉強をして平均的な運用ができれば将来257万円を得れる可能性が高いが、投資をしないという選択をした場合には手元の100万円の価値は37万円まで減ってしまう」

 

ということですね。今勉強を始めて行動に移せばその行動には200万円以上の価値がつく、と考えることもできますね。なので投資本への出費は微々たるものです。

 

投資の基本的知識を抑えてインデックス投資での長期積立運用がができれば年平均5%くらいでの運用は可能なのでかなりもったいなく感じてしまいます。

 

”時間軸を将来にしてそこから現在を見る”

 

これが投資・ビジネスにおける一般的な考え方だという事が少し理解できたでしょうか。「投資はやったほうがいいのか?」は未来視点でみると判断しやすくなります。ぜひこれからに役立ててみてください。

 

また、この現在価値に基づく【未来視点】という考え方はお金が直接的に関わらない自己投資や日常生活にも通ずるものがありますよね。

「今ごろごろするか、時間を割いて本業のスキルアップをするか」

⇒現在視点なら楽をしていたいが、将来を考えると本業に注力したほうがいい(本業のキャリアが詰まっているなら転職・副業などに注力するでも〇)

 

「部屋が汚れてきたな~今掃除するか後回しにして溜まってからやるか」

⇒現在視点なら面倒くさいから寝てしまうが、その先を考えると絶対に後悔するから今のうちにやっておこう

 

常に未来視点を持つのは難しいし、自分もだらける日もあってこんな完璧にはこなせませんが、一つのマインドとしてあるだけでも行動力がだいぶ変わってくるような気がします。

 

話を投資に戻すと、こういった知識を学べば「投資は余剰資金で!」といってきた理由も理解できますね。

「使っていないお金の価値を63%も減らすくらいなら投資に回したほうがいいよ」

これが僕が思うこの言葉の本来の意味です。間違え捉えてほしくないのが使う予定のあるお金に手を出して無理に投資をする必要はない、という事です。

 

余剰資金10万円の現在価値は今回の例でいうと3.7万円しかありませんが、食費に使う3万円の現在価値は3万円です。すぐに使うお金なので価値は目減りしません。だからといって無駄使いを推奨しているわけではないですが【未来視点】の投資脳が作れれば

 

「使わないといけないお金を無理に削る必要はない。だってそのお金には100%の価値があるから。だから無駄使いや削っても問題ないお金を節約して出来た余剰資金で投資を始めよう。そのお金の価値を減らさずに将来のためにも。」

 

 

と考えることが出来るのでかなりスムーズに投資を始めることが出来ると思います。投資脳が作れたら後は目標を作れば投資のスタートです。この目標についてはこの記事で触れているので参考にしてみてください。

tyatyakouta.hatenablog.com

 

余剰資金を資産運用に回さなくても自己研鑽や美容などの自己投資に使うでも効果的ですね。余剰資金の価値をどう増やすかは自由なので【未来視点】で考えてみると新しいアイデアが出てくるかもしれませんね。

 

投資の本質を知ることで本やブログなどにある言葉をより深く理解でき、ほかのフィールドでも活かせるのでとても重要だな、と実感しました。また、これからの記事では投資用語の本質的な意味を解説していかないとな、とも思いました。

 

たまーに投資で得た日常でも使えそうなネタがあれば書いていきます。最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

では、また次回の記事で。(次こそは実践編を書きます)